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いい秋・色色

シゲ部


Disclosure - Omen ft. Sam Smith - YouTube

『良い秋過ごしてるな』

 

2015年10月11日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「○○の秋という言葉は別にあんまり好きじゃないんですけど」食欲の秋、運動の秋、読書の秋、芸術の秋とあるけれど全部通年通してやるし、運動もそれなりにするし、読書もなんなら夏の方が読んでいるんじゃないかなと思うので、特に○○の秋だから頑張るということはない。ただ、普段そういうことと関わらない人にしたら一歩踏み出す季節でもあるのかもしれない。

そんな中、「芸術の秋」という部分において最近あったプライベートの話。先日、チケットをもらったので美術展に行ってきたという部長。ちょうど休みの日もあり、タダで見られるなら行っちゃおうかなと思い、フランスの画家ニキ・ド・サンファルの美術展に行ってきたそう。ニキ・ド・サンファルについてはあんまり馴染みのない方も多いかもしれないが、去年10月29日に、グーグルのロゴがニキ・ド・サンファル生誕80周年を記念して、彼のオマージュになったこともあり話題になっていた。

彼の作品で有名なのは下腹部から下半身が大きめの『ナナ』というすごくカラフルな彫刻。以前、芸術関連のプロジェクトがさかんに行われている芸術の島・直島に旅行で行ったことがあり、そのときは知らなかったけれどそこにニキ・ド・サンファルの作品があっておもしろい作品だなと思っていた。のちのち、それらの作品を作っているのはニキ・ド・サンファルだと知ったとのこと。彼は1930年生まれで2002年に亡くなったので現代美術家のくくりに入り、カラフルな女性の彫刻が印象があった。直島で「えーかわいいかわいい」という感じで見ていたのでちょっと行ってみようかなと思い見てきたらすごくよかった。『ナナ』のカラフルな彫刻のイメージばかりがあったけれどそれだけではなく、そこに至る経緯や、なぜ『ナナ』という作品を作るようになっていったかというプロセスがわかった。

もともとどういう作品を描いていたかというと、『ナナ』とは全然違う暴力に対するメッセージなど、すごくダイレクトなメッセージ性をもっているアーティストだなと思った。ペンキを入れたレリーフを壁に埋め込み、それをライフルで撃ってペンキが漏れることで絵ができていくような作品もあった。部長の好きなジャクソン・ポロックの影響を受けていることもあり作品はどれもおもしろく、『ナナ』も女性に対するメッセージ、女性の権威をアピールしていた。

ニキ・ド・サンファルが日本で人気がある理由は、個人的に交流もあった増田静江さん(通称YOKO)というコレクターが那須高原にニキ美術館を作ったこともあるとか。イタリアのトスカーナには彼自身が作った「タロット・ガーデン」という公園もあり、1日数時間しか開園しないということで行ってみたいなと思った。ニキ・ド・サンファルの美術展は普段美術館に行かない人にもおもしろいんじゃないか。日本人が少し関わっているということもあるし、特に女性は刺激を受けることもあるのではと思った。「良い秋過ごしてるなという感じですけどもね」

 

・音楽部

「音楽部ぅ~う~~う~う~う~~」

 Disclosure「OMEN feat.Sam Smith」

今年の秋は EDM系がすごく盛り上がるぜ!今日かけるみんな大好きDisclosureはイギリスのダンスミュージックデュオ。EDMにはあまり詳しくないからうまく説明はできないけれど、2枚目のアルバム『Caracal』(動物の名前)が9月25日に発売され、いち早く聴いたけれどすごくかっこよくテンションの上がる1枚だった。「おしゃれ↑~かっこいい↑~マジぶちあがる↑↑~みたいな感じ(笑)」

Disclosureは知らなくても最近話題になったサム・スミスを知っている方は多いかもしれない。サム・スミスが有名になったのはこのDisclosureをボーカルに迎えた「Latch」というシングルがきっかけで、彼が有名になったからこそDisclosureも有名になった。1stアルバムは全英チャート初登場1位で音楽好きならみんな知っている。今回もサム・スミスとコラボした「OMEN」は兆し・前兆という意味で、MVはドラマ仕立てとなっており今回も最高、かっこいい。普段洋楽を聴かない人も聴くといいかもしれない。こういうのを聴いているだけでおしゃれに見えちゃうところはある。「すっげバカみたいなコメントしか出てないですけど(笑)」

このあと発売されるAviciiも聴いてほしい。EDM系は飽きてナーバスになりやすいと言われるけれど気持ちを上げていければいいかなと思う。Weekendともコラボしていて、そこもまた部長としては「お!シゲ部的にはいいんじゃない?」という感じだった。

 

・おたより

小山さんからの誕生日プレゼントで靴ベラをいただいた話、部長の靴ベラへのこだわりの話をしたらそれに関してけっこうメッセージが届いたのでいくつか紹介。

〈ラジオネーム:ごっちとりばちゃん(「ありがとうございます、『ピンクとグレー』からね、名前つけていただいて」)。金属の靴ベラを使っているという部長に朗報です!最近伸びる靴紐が話題になっていて、急いでいるときでもすぽっと履けるそうです。よければ試してみてください〉

投稿者さんには申し訳ないけれど、こんなのは5年くらい前から試し済みだと言う部長。ジャニーズの方々は早替えをしなくてはいけないため、靴もすっと脱げてすっと履ける方が良いので靴紐をゴムにするという選択肢もあるとのこと。「あんまり見ないであげてほしいんだけど」

そうすると本当にすぐ履けたりするけれどその分デメリットもあって、それは「ホールド感」。ゴムにして踊っていると踵が浮いて摩擦が弱くなってしまうとか。しっかりホールドしてほしいのに靴紐をほどいている時間はなく、本当は1回1回ほどいてキュキュキュ!とするのが一番理想。「ホールド感」を保持しながらも脱げる程度のギリギリの締め方で靴ベラを使うことが理想ということに気づき、部長は伸びる靴紐を早々に断念したそう。自分には合わないので伸びる靴紐はあまり好きじゃない。いろいろ教えてくれたのに申し訳ない。「それぐらいほら、なんせ靴ベラだからやっぱり。このへんは通っちゃってるんだよね」

 

〈靴ベラはおじさんが使うものという印象があり使うのに抵抗があるのですが、女性が靴ベラを使うことはどう思いますか?くだらない質問ですが答えてもらえたら嬉しいです〉

「くだらなくないですよ?」靴ベラの発祥についてはわからないけれどたぶん紳士なもので、革靴に使っていたはず。革靴は緩めても(「緩めたとて!」)履きづらいので、たぶんイメージだけれど英国紳士かなんかが(「キングスマンが!キングスマンに通う人たちが…コリン・ファースが!(笑)」)が最初に便利だな~と思って使い始めたのでは。紳士なイメージがスーツなどおじさんくさくなっていったのかもしれないけれど、部長としては靴ベラはどちらかというと上品なもの。女性もいちいち座って指とかでぴっとやるよりは、ちょっとかがんだ程度できゅっとやっている方がよっぽど美しいし上品な仕草だと思う。すっとなにも使わずに入るのもいいかもしれないが、それでヒールをカンカンカン!とやっているよりスッスッと流暢な、流れるような所作が一番綺麗。「女性の方にもおすすめですけどね」

 

〈我が家の靴ベラはプラスチック製なのですが、プラスチック製もダメですか?〉

「ダメです、言語道断です!」自分の強引さもいけないんだけど、プラスチック製のものは使っているうちに支点がたわんで白くなってしまう。でもプラスチック製は安いのでそんなに頻繁に使わない、壊れても良いということで使うのはありだけれど、部長は買い替えたり壊したりするのが嫌いなので金属製で長年使いたい。うまく使えれば靴ベラはいらないんだろうけど…。

 

「読書の秋に絡めますか、そんな読書の秋とか話す気ないとか言ってたけど」

中村文則さんの『迷宮』を読んだら、部長の尊敬する偉人である(「恥ずかしいですね(笑)」)カートの名前が出てきて驚きました。中村文則さんと部長の文章はどことなく似ているのも印象的でした(「いやいや恐れ多いです、恐縮です」)。部長はどの作品がおすすめですか?〉

中村文則さんは先日別のラジオでゲストに来てくださったけれどすべての作品を読んでいるわけではなく、有名どころというか話題作から順に読んでいるそう。最新作の『あなたが消えた夜に』がすごくおもしろかった。警察小説というか推理小説のような風合いで、その中にも中村文則さんの「悪」というものへのアプローチがありおもしろかった。タイトルの「あなた」とは「あー、あなたってそれなんだ!」と、その人にとってはそれで、だれで、その人にとっては…というようにずっと興味を持続して読める。部長はあまりミステリーは読んでこなかったけれど非常におもしろかったのでぜひ読んでほしい。

最近はカサアリを書く前に編集の方からいただいて放置していた、エイミー・ベンダーの『燃えるスカートの少女』という短編集を寝る前に少しずつ読んでいるそう。少し変わった小説で、1個目の小説はカフカの『変身』にちょっと通じるところがある。カフカはある朝目覚めたら芋虫になっているけれどこちらはだんだん退化していく話で、起きたらオランウータンになったり、ある日猿になり、サンショウウオになり、退化というより逆進化している。わかりやすい小説が好きな方にはおもしろいかわからないけれど、アメリカ文学的でおすすめ。「いまウミガメなんだね、彼は(笑)」

いっぱい読みたかったけど今週はここまで。

 

○主観

ジャニーズを好きになる前はミュージカルが好きで、ミュージカルを好きになる前は美術展とかの展覧会がすごく好きだったんだけど、最近は時間とお金の不足を理由にしてめっきり美術展とか展覧会とか行けてないからこれを機にニキ・ド・サンファル展行ってみようかな。個人的嗜好としてたぶん「見る」という行為がとても好きで、「見る」ことで得られる情報とそこから生まれる感情みたいなのが好きで、だから美術展とかもっと行くべきなんだよねコンスタントにね。本当は。最近ないがしろにしがちなことを改めて反省したのでニキ・ド・サンファル展、ぜひ行きたい。

靴ベラについての最初のおたよりに対する反応がすごい好きな感じのしげさんだった。たまにあるけどもらったおたよりに対してちょっとぷりぷりしてるようなのがすっごい好きで、読まないっていう選択肢もあったのにわざわざ選んでぷりぷりしてるあたりとても好き。あと靴ベラの話やたら擬音使ったり「ダメですか?」に対して「ダメです」って答えたり個人的きゅんポイント多かった。きゅん。