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『自分らしさってなんだろな』

 

2016年2月28日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「こんばんはぁNEWSの加藤さんです!え~今週もスタートしましたFMヨコハマSORASHIGE BOOK。2月最後の放送です。えぇ先週ね、ソロ話するってゅってね、しなかったこの、するする詐欺をですね今回は反省し、オープニングで(笑)、少し、えー話したいと思いますメッセージたくさん来てますね」

〈部長のソロ曲はタイトル通りサン=テグジュペリの『星の王子さま』がモチーフとなっているそうですね。部長がどのように「再生産」したのか、曲はもちろんコンサートでの演出も楽しみです〉

〈ソロ曲が「星の王子さま」に決まったと聞き、日本語版・英語版・フランス語版を買ってきました。フランス語は読めないのでまずはフランス語から勉強します〉

「すごいな!」

〈「星の王子さま」を1か月間読み続けたと聞き、ソロ曲にこんなにこだわるのもシゲアキ王子(「やめてくださいね(笑)」)しかいないと思いました。わたしも今日から1か月間読んで楽しみにしています〉

「いやそんな、そこまで熱心に勉強しなくても(笑) 16歳でねえ!まああの、でも、まあ、クラウドにも書いた、ジャニーズwebのクラウドにも書いた通りですけど、まあソロ、アルバム制作っていう話があって。いつもちょっとギリギリになっちゃうんで少し早めに準備しようとは思っていて、あの~年末ぐらいから、年末じゃないか、秋ぐらいから、ソロのことはぼんやり考えてたんすよ。で~ま曲は作ってて、特にモチーフも決めずギターでぽろぽろ作った曲がまあったりとかもしたんだけど、まあなんかディレクターと話しててこれをソロでやるのもねーみたいな話とかになったりとかしてる間に、まあそっかそうだよなやっぱり…でライブの方向性もや、なんかにゅーら、NEWSらしいものをやっぱより届けたい、方がいいよねとだから、なんつの、マニアックにいきすぎないみたいなこともさ、話していたりとかした中で、なにが一番なんか自分らしく~逆に僕のことを知らない人でも僕のことわかってもらえたりするようなソロになるかなあなんて、思ったりして。

それで~あの…まいろいろ考えてるときにビビットの絵本特集のロケに行ったときに、ま『星の王子さま』を見かけて、あっ星の王子さまね~!と思って。『星の王子さま』~…おもしろいかもなあとちょっと思ったんすよこれだなっていう。で映画も、映画になったりするし、そのときまあいまもうしましたけどリトルプリンス。ん~なんかあの、逆にまあそんな簡単に手を出していいものかわかりませんけどね、と思いつつも、ちょっと、改めて読み直してみよーみたいな気持ちになって、でまあちょっと読んでたらまあす、こんな話だったっけって思うぐらいすごいね、あの不思議で幻想的で…なんか、あの~やっぱりさ、『大切なものは目に見えない』みたいな名言ばかりがね、それすごい、すごい素晴らしい名言ですけど、ことばかりが前に先立っちゃってこの、物語の流れとかっていうのが、あんまり実はちょっとまあ語りづらいと思うんですけど。ん~そういう作品だったっていうこともあって僕もいっか、すごいよ、楽しく読んだんですけど、一回目、じゃあ、なんかこう消化しきれないというか、これはすごいなと、改めて読んでみるとすごく不思議で独特だけど、なんかこう、深い話を、あの…すごく、わかりやすい言葉で語ってくれてるんじゃないかサン=テグジュペリは、っていう話を、してずっと読んでいましたね。

んで~それで『星の王子さま』にしようと、最終的にもいろいろ思ったりしながら、まず~っと読んでて。っていう流れが、まあそれで、ディレクターに、『星の王子さま』、でやろうかな~って言ったらいいじゃんってノッてくれてです。まあの、実際にある書物から同じタイトルでっていうことになるといろんな権利の問題もあったりするんでね、まあ、著作権はもうすでに切れているんですけど、本人の。ま役だったりとかいろんなちょっと部分の、せ、ちょっとこう調整もあったりして、いいのかな~なんて思いつつも、まあいけそうだっていうところでちょっと歌詞作り始めて。なんで年末からもう作り始めていたり曲も作んなきゃいけないからね曲はまあ別で、まずメロだけ作って、で~それでアレンジ作ってもらってからまあ、あとから、ちょっとこう歌詞を考えていったり、メロディーを変えたりしたんですけど。

あの~そんなこんなでまあキューバでも書いてましたし、あのここでもソロできてないねっていう話はしてましたけど、ほんとギリギリまでね、レコーディングギリギリまで、自分でいいわけだからさ歌詞作るの、ギリ、その当日に考えたりも、するし。今回、レコーディング中にやっぱ歌詞変えようかなって言って変えた部分もあったりとかして。ほんとにあのー…最後の最後まで、ちょっとこだわり、作りっていう感じで、やらしてもらいました。あのー…まあそのクラウドの中でも言いましたけど、焼き直ししてもしょうがないじゃないすかあらすじを追った歌詞にしてもしょうがなくて、最初そうなってたんですよ危ない危ない!と思っておれなにやろうとしてんだみたいな、ことで、なんかやっぱり自分なりの?まあ、『咀嚼・吸収・再生産』っていう言葉で、表現さしてもらいましたけど、あのそれをすごく、意識して。自分が言いたいこと、をちょっとこう~『星の王子さま』とリンクさせて、て~ちょっと作ってみようみたいな気持ちで、やりました。

今回そういうこともあって逆にまあ、もともとはねフランス語ですけど、いつもより日本語多めで、それでも英語はありますけど日本語多めで作ったりとか。すぅごくあの、言葉に、こだわって、いままで以上にやった曲になりましたので、楽しんでもらえると嬉しいなと思います長くなりましたねオープニング。えーというわけで今週も30分よろしくお願いします!そんな『星の王子さま』も収録された『QUARTETTO』から、えー聴いてください、『QUARTETTO』」

 

・音楽部

黒猫チェルシー「グッバイ」

加藤シゲアキの今週の音楽部!え~今週の1曲ですね。え~~…黒猫チェルシー、かけたいと思いますまあ黒猫チェルシー知ってる人多いかなあと思いますけどね。

えくr黒猫チェルシーですね、2016年2月3日に『グッバイ』という2ndシングルを、えー発売したんですけども今回ぁの、レーベルを移籍して、ソニーに、1曲目の。まソニーミュージックアソシエイテッドレコーズからソニーミュージックに変更、するってことまソニー系列の中で移動したってことなんだよねつまり。ま移動してえ~レーベルは、移籍後初のシングル『グッバイ』、をえ~発売しました。

黒猫チェルシー、知らない方のためにまず言いますとぉ、え2000…7年か、に、えー地元神戸にて結成したバンドですね。え~僕わりと、いろんな番組で見てたんですけど、え~。日本テレビのえー『乙前』という番組、に地元のライブハウスの推薦で出演したっていうことなんですね。えーで、わりとそのへんのときにこう注目されて高校生とかだったんですよ、たぶん18か、で、ぼ、まあ3つし、年下ってことになりますけど大学生ぐらいのときにうわかっこいいな~!という、高校生でこんな勢いのあってもうなんか、こういう言い方もさんざんされてきたと思うんですけど和製ブルーハーツだったり、ちょっとRCサクセションの匂いもするような、パフォーマンスを、高校生で、しかもそれがかっこよく見えるのはすげえな!と思って。なんかほんとに、こうパンクに愛された感じっていうか、ちょっと印象を受けてたんですよ。

で~そんな、まボーカルね?渡辺大知さん、えーいきなりですねえ、オーディションん中から抜擢されてですね、『色即ぜねれいしょん』っていう映画に出たんですよこれあの田口トモロヲさんの。僕これ観たんですけどもうすごいお芝居も上手で、なんだろ、やっぱねパフォーマンスがやっぱすごい上手い人なんだと思うんですけど。そんなこんなでいまね渡辺大知さんはむしろあのー役者としてね、だそ役者としてしか知らない人も多いと思うんですよねこないだ『まれ』も出てたわけだから、実際、シングル出したのも、その2ndって言ってるけど2011年の『アナグラ』からだから、5年ぶり?ほぼ。4年、は、4年ぶりぐらいかなだいたい、の、なんですよ。だから、まアルバムとかは出したりしてましたけど音楽的な、活動はこのバンドという意味ではディスコグラフィーとしてはそんなに、してなかったことになるのかなベストとかは出てるけど。

まライブとかはたぶんやってらっしゃると思うんですけど、活動してると思うんですけど。そういうわけでですねぇ、すごく久々に僕は今回その~シングルを聴いたわけですよ。したらね、なんかね、おとなんなってたのすごい。なんか、味わい深い、そのやっぱりギターとかもさギャンギャンギャンギャンさ、なんか、音鳴らしてるっていうか叫んでるわけですよあの~ギターとかも。まドラムもそう、なんか鳴らしてるって感じだったのよ、叫んでる、感じ?だったんだけどいまはなんか歌ってるんですよね~その歌、歌以外のギターとかぁ、いろんなほかのベースも、ドラムも、ぁの、歌ってるなっていう、それがすごい、まもちろん25歳なんでまだまだ若いとは思うんですけど、あ、なんか、おとなになってる!みたいな。味わいが出てる深みが出てるみたいな、でもそれでいてやっぱメッセージはシンプルだったりするところもやっぱり、あのすごく、ま好感がもてるって言ったらおこがましいですけど、あのーやっぱ好きだなあ~黒猫チェルシー、いいなあって改めてちょっと思ったりしました、うん。

でもなんかこう歌う歌とかさ失恋の歌、だったりとかさ、するところもさ、非常に良かったりしますよ、うん。そうすね言葉選びもやっぱりこう~…きわめてさ、難しい言葉選ばずにあえてわかるように、わかりやすい言葉を選びながらもだからこ、さ、難しいわけじゃんそういうのをさ、シンプルなことをやるってことが一番。まそれが伝わってくるしねえなんか、やっぱす、こ、お芝居とかやった、経験とかも、こういうこと言うとあれですけど、生きてるんだろうなあってこうちょっと思ったり勝手にね、偉そうですけど思ったりしますよほんとに。えー黒猫チェルシー大好きなバンドなんで、これからも、応援してます!はい、というわけで聴いてください、黒猫チェルシーで、『グッバイ』」

 

・おたより

 「シゲの部活ぅ。え~…そうですねあの、ジャニーズwebのクラウドに、最近ずっとキューバの写真を上げていたんですけど。そのリアクションが来ていたりするんで読んでいきたいと思います!」

キューバの写真見ました。生活音が聞こえそうだったり歩いている人にも味があったり、古い映画の世界に入り込んだみたいです。古いフィルムを使ったから現像が大変だったそうですが、古いフィルムを使うと現像にどんな違いが出るのですか?〉

キューバでの写真を見て、「クロスプロセス現像」が気になったので調べてみました。発色が良くなるものの仕上がりの予測が難しいので現像してくれる所が少ないそうで、具体的な現像方法がよくわかりませんでした。私も少しカメラをやっていますが部長の足元にも及びません〉

「そんなことないですよ」

〈部長の撮る写真が大好きです、これからも応援しています〉

「嬉しいね~こう言ってもらえると。え~というわけでね、今回その~話したかな前もキューバで、写真すごい撮ったんですよ100、60枚ぐらいかな。だ撮ったんですけど、まもちろんね、全然、ぜんっぜんブレブレもあって、フィルムだけでそれはあの、LEICA、なんで、普通の36ミリのフィルム、36枚hか、うん、のと、え~……あのーブローニーっていう12枚の、ちょっと、だからおっきいフィルムをね、持ってって、ハッセルブラッドっていう、僕『閃光スクランブル』のときに、持ってたりしたやつですね、ので、写真撮ったりしてたんですけど。

あの~~まず、くろせすぷろす、クロスプロセス現像っていうのは、まあわかるかな~フィルムにはざっくり言うと2種類ありましてですねカラーフィルムには。ま普通のネガっていうものと、ポジっていうこと~なんですけど。あの、まあま、ここの話はまいいかな調べてもらった方がいい、ポジの方がまあちょっとこう、綺麗に出るってことかなざっくり言うと、鮮明って感じで。まネガはまいわゆる普通の、フィルムって感じですネガの方がま安くてノーマルでって感じですけど。この、ふたつの現像の仕方は違うんですけど、それを、プロセス、だからポジの、にはポジのプロセスがあって、ネガにはネゴのプロセスがあって、現像するんですけどフィルムを、それを、クロスさせるわけですよだから、つまりポジティブ、ポジ、フィルムを、ネガ、の焼き方にする、でネガをポジにするどっちでもクロスプロセスって言うんですけど、それをやると、さっき言ったようにねその、色、が、変になるわけですよ。いまでもねみなさん実はこれ知らないって言ってますけど、某スマホを使うとですねフィルターにですねクロスプロセスって入ってたりするんですよクロスなんちゃらとかクロスフィルターとか、あると思うんですよ。そういうイメージ、ですね。たぶんあるはず。

でまあ確かにその予想できないんですよどの色になるか、し、あるでしょ?そうなのよ実はみんなし、使ってたりするんですよね~。意味をねちゃんと調べた方がいいんじゃないかなと。あ、そんなこんなででもねこれたぶん、その、確かに、やってくれる現像所は少ないし、あの、めんどくさいからね。あとけ、たぶん、たぶんだけど現像液がたぶんダメんなったりするかな一回で。だからたぶん高いんですよ。まそんなこんなも贅沢してんのは、まあ、僕撮るタイミングそんなないんで、たまにと、たまにはちょっと奮発してやってみたりとかしてるっていうことと、まあ実際写真を撮って普通に綺麗な写真ができてきてもつまんないんですよね絵葉書みたいで。だから、なんかハプニングが起きるのを、旅行みたいな感じで願って撮影してたりするんで、なんか、逆に言えばああもうダメでもいいかなと思ってんですよね現像、して変になっても。っていう気持ちで撮ったりしてたんで、ちょっとこういうこと試してやってたりしたけど。

なんかね僕のはネガをポジでいくと青くなる、んですよね僕のやつは。でポジでやるとなぁんていうか、まあ、ちょっと古い感じのね、フィルムのイメージになるっていうところとかで、もうひとつ来てたのは、えー『古いフィルムだから現像が大変だったそうですが古いフィルムを使うと仕上がりにどんな違いがあるのですか』。なんかね、粗い感じになんのかなってちょっと勝手に思ってたわけよ。だから冷蔵庫にずっとフィルムを入れてんだけど、ま数年前のやつだともう、賞味期限も、あるんですよね。切れてるし、乾燥しちゃうわけだからその、フィルム、が、まあちょっと歪んだりとかしちゃうんだろうけど。それこそ森山大道さん、噂でね?森山大道さんが、あえてフィルムを劣化させて写真を撮ってるみたいな、話をむかーし聞いたことがあったわけですよ。いろいろやって、劣化させて。わざと劣化させてってことだと思うんだけどで僕もそれをイメージしてちょっとあえて古いフィルムを取っといて、やってみようと思ったわけ。

結論から言うと、ただめんどくさいだけだった。画に違いはないし、古いフィルム使うと、フィルムが乾かしてる段階でまが、曲がっちゃうんだって、カーニングっつって。カールしちゃう。だからそれを伸ばすので、すごく時間がかかる。一回曲がったものを伸ばすから。で結果的にそのー映像、画面としては写真としてはなにもこう、特殊なことが起きない、から、ただお金がかかって時間がかかって、なにも変わらなかったから、そのーまお世話になってるその現像所の方、とかカメラマンの人にね、これからは、新しいフィルム普通に買おうね(笑) 使おうねって言われて。で森山大道さんにだから対談をしたときに、聞けばよかったなと思ったんだけど、森山大道さんの写真ってやっぱ古いフィルムのさ白黒の、カタい写真のさ、色調が、イメージだったんだけど、聞いたらさいまデジとかでも全然撮ってるし、蜷川実花さんもさあ写真の色味をいじってるように、まそういうときもあるんだろうけど、思えるけど、どっちかって言うとやっぱりその切り取ってる、場所なんだよね。その注目してる、だから普通ノーマルで、蜷川実花さんが普通に花みたいななんもかけずにね、フィルター、やっぱりそれが蜷川実花さんになるし、白黒で、森山大道さんが写真撮ったら、それはやっぱり森山大道さんの写真になるわけよ。だからなんかね、まおれクロスプロセスで遊んでたり、劣化させて撮影したけど、最終的にはねえやっぱり、自分らしさってなんだろなっていうところを、すごく、まいい意味で癖っていうかさ、切り取るその自分らしさっていうものが、やっぱりその本人の、オリジナリティにつながってくんだなってことをね、改めて実感させられましたね、うん。

ほんとにあの、まデジ、でもなんかやっぱりフィルムが好きなんだけど、別にだからデジに、デジはデジで使うけど、まやっぱりフィルムは、好きだなって改めて思ったけど、ちょっとねこう~写真に対する考え方がこう、年明けてから変わったし、うん。これからもまた写真撮る機会があればガンガン、撮ってきたいな、旅行行きたいなってすごい思いましたね。はい、長々と、え~わ、カメラに興味ない方からしたらね、知らんがなって話だったと思いますが。最後の曲で~すぅ、NEWSで、『FLYING BIRD』」

  

○主観

星の王子さまほんと楽しみ…しげ部長のソロっていつも部長らしさというか、らしさというのともちょっと違うんだけど、作詞や作曲を自分でやってるから以上にしげ部長にしか出せないんだろうなっていうなにかを随所に感じるから好き。あと今回のソロ、『星の王子さま』のような、どこから見ても不朽の名作と言われる作品をモチーフにするのってものすごい賭けだと思うんだよね。その作品の認知度が高いほど、思い入れの強い人が多いほど厳しい意見も出てくるかもしれない。それでもあえてそこに挑戦する気概が本当にかっこいいし、そんな有名作品を「らしさ」でもってどんな世界にして見せてくれるんだろう。想像もつかないけど想像もするだけでドキドキする。早く聴きたい。

クロスプロセス現像の話、聴きたかったから嬉しい!『BRUTUS』のエッセイもそうだけど部長の写真話ほんとに好きなんだー特に写真は視線を共有できるような気がして、見るときはとても緊張する。そういうの抜きにしてもキューバの写真すごく綺麗だったし額に入れて壁に飾りたい。またちょっとずつでいいからクラウドとかで見せてほしいな〜。