To live [ with his soul / in the rules ].

『普通の男の子ですよ』

 

2016年5月15日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「えぇこんばんはぁNEWSの加藤シゲアキです。今週もスタートしましたFMヨコハマSORASHIGE BOOKまずは一通読んでいきたいと、思います!」

〈私は加藤シゲアキさんがずっと気になっていました(加「おお」)。書店でたまたま『ピンクとグレー』を見つけ、テレビやラジオも何度か聞きましたがあまり意識はしていませんでした。最近24時間テレビのメインパーソナリティがNEWSと聞いて遅ればせながら加藤シゲアキさんがマルチに活躍していると気づきました〉

「あぁそうですか、はい」

〈そこで、加藤さんがどんな方なのか簡単に自己紹介してください。新情報も教えてほしいです〉

「はあ!えーわたくし加藤シゲアキ、1987年(笑)7月じゅういちにう、11日生まれの、A型でございますもうすぐ29歳になりますけどもね。えーNEWSというグループで活躍させてもらっておりますね。えー、はあ、まあのー、読んでいただいた通りね作家なんかもやらせてもらったりとか、え~…特に、何かを決めずにいろんなことガンガンやってるようなね、えーそんな普通の男の子ですよはぁい。え~…新情報…すいません新情報~~いますぐ思いつかないんで、このラジオを、毎週聴いてくださると、こまごまと僕の、近況が(笑)、出てくるんじゃないかな、と思っております!はい、えー(笑)

自分のことを説明しろって言われても自分のことなんかわかりませんよね!はい。まほんとにでもこのラジオでいろんなことここではまあ…ぁの~わりと素の、加藤シゲアキに近い状態で、頑張らせてもらっておりますので、えー!ぜひぜひ、毎週聴いてもらえれば、幸いでございます!はい、というわけで今週も30分よろしくお願いしまーす!」

 

・音楽部

Prince「Baltimore」 

加藤シゲアキの今週の音楽部。え~そうですね、少し、前になってしまいましたが…」

クラウドの「R.I.P/I ♡ P」見ました。私も同じ気持ちで、プリンス様の早すぎる死にショックを受けました。プリンスの曲、なんでもいいのでリクエストします〉

「ということで…えーほんとに突然の訃報に僕も目を疑いましたけどねぇ。ほんとにびっくり、しました。え~…2016年4月21日に、えー天才、ミュージシャン、プリンスが、えー…ついにね、逝かれてしまいましたね。ほんとにあの僕その日、ビビットだったんですよ。で朝一、その前の番組を、見ながら打ち合わせとかしてるときに、あ、そう、そのときに知ったんですけどほんとにびっくりして…えー、まあマイケル、とか、まマドンナってやっぱりみんな大好きだしいまの若い人も、もちろん、老若男女問わずずっと好きだと思うんですよでもプリンスももちろんそうなんですけど、そん中でも、ちょっと、プリンスが好きな人って偏愛っていうか、なんかマイケル・ジャクソンみたいにみんながこう、大好き、だよねぇ好きで当然っていう文脈よりも、プリンス好きな人ってほんとに好き、だから、ちょっと軽々しく声に出せないよねみたいな、僕はあったんですよ。なぜなら僕は、あの近年のプリンスファンで、もう、なんだろなぁ、僕もともと洋楽聴くようになったの高校生ぐらいだったので10年ぐらい前だから、まあ、もち、なんていうんだろなぁ…もう、大御所だったんだよね。でいまからそこを掘る、しかもプリンスって、はんっぱじゃない、多作なんですよ。でどっから手をつけていいかわからなかったし、しょっちゅう名前変えてややこしいし、っていうのもあって、でまあそうですね僕はもうちょっと、なぁんだろなあそのへんときはもうメロコアとか、わりとそんときも最近のロック、シーン、古くても、なんだニルヴァーナとかぐらいだったんですね、そのあとちょっと戻っていくんですけどビートルズとか、うん。だったんでプリンスって全然僕通ってなくて、ほんと「パープルレイン」ぐらいしか知らないような、人間だったんですけど。この前にもここで、かけましたけど、「Breakfast Can Wait」っていう、アートオフィシャルケイジですね、あごめんなさい、『ART OFFICIAL AGE』のアルバム2014年、だからもう超直近だから僕プリンス好きなんだけど、なんか好きってあんまり言えないんですよね、おっきい声で。

うんなんか、ほんとにでもそっからすごいはまって、そのあとのアルバムはずっと追いかけていましたし、ほんとに、あ、2年前で、アルバムもそ、それ含めて4枚出てるんですよ。ほんっとにすごい多作でまあちょっとねこないだも金庫に100枚ぐらいのアルバムが見つかったっていう、衝撃的なニュース、でしたけどねぇほんっとにもう精力的というか、息するように曲を作っていた人だったっていう、プリンス、なのでほんとに、あの…なんですかね、これを機会にっていうと変ですけど僕はほんとに最初、初期からもう一回聴き直したいなあっていまちょっと思っていて、なんか偉そうにねえ『Rest in Peace』とか書いてるけど、実はそんなに、あの、すごい全部を知らないんですけど。でもあのーほんとに、なんていうんすかね、新人ミュージシャン!みたいな感じで、とらえてる中でほんとに僕はすごく好き、っていうか。伝わるかなこのニュアンス。まとにかくほんとに、あの、近年の、大御所んなってこう惰性で好きっていうんじゃなくて、ほんとに近年のプリンスが僕はほんとにすごい好きで、いや~~生で一度も見れなかったことにほんっとに後悔して、いたりするんですけど。うん、やっぱそういうのがね、なんかいつかまた見れるなあとか思ってちゃほんとにダメだなあって、最近ねえ思わされることも多いですけれども。

さあなので、まあ、ちょっとびっくりしてるしまだねぇ、僕もショック、なんですけども。え~そのプリンスのじゃあ最後のアルバムが、えー『Hit n Run Phase 2』フェイズツーってことはつまりその一年前に、えーアルバムが、出てたり、するんですよ。えー『Hit n Run Phase 1』っていう。もフェーズ1っていうふうに出してたってことはもう最初からフェーズ2出すつもりだったんだとは思うんですけど。リリースされたの2015年12月12日ですね、『Hit n Run』ですねフェーズ2、え~そうですね昨年末ですけれども、その前にアルバム出したのが、フェーズ1のときは9月でしたから、3か月でフェーズ2出してるっていう…すごいなあとほんとに、思って、いるんですけども。まあ『ART OFFICIAL AGE』がすげー、好きだったので、僕、まあそれこそ「Dreamcatcher」とかもレファレンスで、出してたんだり、したんですけどもね、あの曲をね、その「Breakfast Can Wait」。そっからまあいろんな挑戦をしてて、ほんとになんかこう(笑)…自分で自分の枠組みを決めないそのアート、アーティストととしてのスタイルにほんとに尊敬しますけれども。

え~でほんとこのこのアルバム、フェーズ1もすごい好きでしたけどフェーズ2すごい良くて。ほんっとにもう超絶かっこいいんですよ。で~まそん中で今日、かけたいのはえ~「Baltimore」っていう、えー曲です。この「Baltimore」をかけるとまたちょっと話がぶれてくるっていうか、すごいあの~~メッセージ性の、強い曲、一曲目なんですけれども。ボルティモアっていうのはなにかっていうとメリーランド州ボルティモアっていう場所、の名前なんですね、アメリカの。で、ちょっとこう、昨年のこれアメリカの事件の話にもなってくるんですけど、え~ボルティモアで、え~フレディ・ぐれでぃ…グレイっていう25歳の黒人青年が警察に拘束されて移送中に負った原因不明の、えー怪我?ですね、で一週間後に、19日、死亡するっていう事件が、あったんですよ。まあ、わかりやすく言うと、まあ、差別的な事件、っていう、ことがあって、それに対して、えー市民デモが続きまして。え~もう、葬儀のあとにね、そのフレディ・グレイさんの、葬儀のあとにデモ隊の一部が暴徒化してかなり大きな、事件になった。この場所がまボルティモア。そこで起きた、その写真が、タイム誌、の5月、15年5月11号の表紙だったりするんですよ。

その表紙もすごいくって、アメリカ、1968のとこに赤ペンを引いてあって2015ってなってるんですよ。2015年になに、あ1968年になにがあったかっていうと、キング牧師が暗殺された、68年、4月。そこから、47年経っても、っていう、話になってて、そこに対してのメッセージ性、っていうのがまず、うん、あったりもしてもちろんこの、プリンスもこの事件すごく心を痛めていたと思いますし、あの~抗議デモのスローガンが、『Black Lives Matter』、黒人の命、大切だ!みたいなことなんですけど。流行語大賞になったんですよね、1960…ああ2014年の。で、まあ、それを受けて15年2月のグラミー賞で、えー最、年間最優秀賞アルバム賞の、授与者として登場したときに、アルバムはいまも大切だっていうこう、『Album Still Matter』っていうのを、書物や黒人の命と同じくアルバムはいまも大切なものだっていう。アルバム離れがいま、アメリカでは、進んでいるんですよねま配信の文化になってますし。でもアルバム大事だっていうのを力強く訴えててアルバムにこだわっていたんですね、うん。っていうまあそういう背景があって生まれた、こととかまちょとボルティモアの話とずれますけどもその「Baltimore」、っていうのは、そういう、メッセージがあって受けた、作られた曲、っていう。

すごいねぇこれまあ歌詞は、ちょっとまあ、調べていただきたいなあと思うんですけどまあこう戦争であったりとか、ま差別であったりして、うん、そういうものに、こう対するメッセージ、すごく込められている…最後のだから、アルバムまで、なんというか、すごく、ぁの世界と闘い続けたアーティストのひとりでもあったん、だなぁ~と。やっぱりこう、ね昔のイメージでいくとちょっと軟派っていうか、そんなイメージないのかな!?僕の、勝手な、せ、僕の上の世代はプリンスをそう思っていたんだろうなっていう、んすけど、やっぱりまあこう、あ、正当に評価されなかったというか、すごく…きわものとして、最初は扱われていて、だんだん、あのほんとに曲が良いから、評価されていったアーティストだと思うんですけれども、うん…やっぱり最後の、最後まで、音楽と向き合い続けた、うん、そして世界と闘い続けた、えー最高のみゅーじしゃった、ミュージシャンだったんじゃないかなと、思います。

え~…はい、というわけで、Rest in Peace、Princeっていう、気持ちを込めてね、えーいやぁほんとにこのご冥福をお祈りします。え~~まあ僕らもずっと、プリンスを大好きでいたいと思いますしね、これからもっともっと好きになっていきたいと思います!ほんとにお疲れさまでしたプリンス!ということで聴いてください、えー『Hit n Run Phase 2』から、プリンスで、「Baltimore」」

 

・おたより

「シゲの部活。えーちょっとだけ、えー…なんていうんすかねぇ、ぁの、時間ができたりのんびりする、ところが、できたので、映画ね!溜まってた映画いまちょっと、まだまだ全然遅れてるんですけど、一気見ちょっとずつし始めていて。え~~釣りにもね一回行きましたけど、まその話はさておき、まずは映画の話しますか。すごいなんか映画、おもしろいぃんだよねいまねぇっへっへっへ(裏声)わかってるよ!(裏声)わかってるけど行けないんだよ!(裏声)ちょっと待ってね!(裏声)かなり遅れると思うんでもう、おまえ終わっちゃったよその映画ってこともあるかもしれないですけどままん、万が一ソフト化された際に見てほしいと思います!」

〈部長の好きなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ボーダーライン』は観ましたか?また一歩巨匠に近づいた感じがしました。ベニチオ・デル・トロ、やばいです〉

「やーやばいねー!ドゥニ・ヴィルヌーヴやばいねまずね。上手すぎるっていう…えードゥニ・ヴィルヌーヴって言ってもますぐわからない方もいるかもしれませんが、えー…ま僕の話でいきますと『プリズナーズ』であったりとか、え~『複製された男』あたりですね。えーこのあたり僕もう絶賛してたと思うんですけど『ボーダーライン』もうちょっとすっかり忘れててやべやべやべ!『ボーダーライン』やってんじゃん!終わっちゃうじゃん!と思って、慌てて、行ったんですけども。

えーどんな話かと言いますとですね、これあのー麻薬カルテル、メキシコの麻薬カルテル~の、組織を、え~、FBIが追うっていう、話かなぁ~ちょっとややこしい、あの麻薬カルテルにある程度知識がないと少し難しいと思うんですけど、あとFBIとか。えー…そのへんの、ちょっと事情があったりすると思うんですけどこのFBI捜査官のケイト・メイサーを演じる、エミリー・ブラント、まこの、この女性が、主役…と、思いきやっていう、話になってくるんですよね。FBIの捜査官が、とあるプロジェクトに引き抜かれるんですよ、それが麻薬カルテル、の、えーボスを、まあ、えー捜査に参加するっていうことなんですけれども。

ど、なんかこう、ちょっとちゃんとお知らせ知らされないまま、潜入してるし、そのーまメキシコでの、その、ボス、ぁの、を探していくうちに、なんかけっこう無茶やるっていうか。その、いやもう、ダメでしょ!みたいな、なんか、その倫理観。あとまあもう一人パートナーは、ま法学を勉強してきたってこともあってすごく、もうなんていうんですかね、まルール無視!してくんですよその、捜査チームのね、人たちが。ジョシュ・ブローリンと、それが、ベニチオ・デル・トロなんですよ。まあいかにもね(笑)、いかにも、無茶しそうな人たちの顔なんですけど。その、まあ、このベニチオ・デル・トロが、まあすごいこれ主役がだから、エミリー・ブラントと思いきや、ベニチオ・デル・トロっていうね、うん。

あの、まあそういう~~方が出てくる、映画でたくさんあったりすると思うドラマ映画、あの悪役、プロフェッショナルみたいな。めっちゃ悪そうな、警察官みたいなのって、まあ、そういうのってあるじゃないですか。ただまあそのリアリティーがね、だれが見てもスゴイっていう。でこれぁの~『ボーダーライン』は、原題、えー『SICARIO』っていうんですけど。ま『SICARIO』の意味も、最初に出てくるんですよ。ま殺し屋、ま暗殺者っていう意味なんですけど。ま『ボーダーライン』っていうタイトルもすごい良いですよねこう、メキシコとアメリカの境界線を、アメリカにこう密輸してるわけですから、あのーそのへんのところもあるし、ルール・倫理観とのボーダーラインっていう、まあいい、ダブルミーニングなんすかねぇ、の映画ではあるんですけど。

いやほんとにでもあの~これ麻薬カルテルのこと知ってた方がおもしろいと思うんですけど。あのほんっとにあの~麻薬カルテルの事情って、国よりも、麻薬組織、カルテルのがお金を持ってるから警察が、太刀打ちできないっていう現象があるんですよね。このへん話してると、あのほんとにながぁくなるんでこれは調べてほしいんですけど、もうそういう映画もたくさんありますし、全然これいま、いやそんなわけないじゃんっていう、あの、事情じゃなくてほんとにあの、なんていうんすかね、警察が暗殺される事件が後を絶たないメキシコ、の、まあ地域があるんですよね、はい。ま危険ですよねーほんとに。まそういう、ところを追ってく話なんですけど。いや~ほんっとにまあ、いろんなところでもか、あのパンフレットとか、いろんなラジオの評論でも言われてますけどほんとにあのストーリーテリングが素晴らしくってですね。あのー、あのまあ(笑)、この人、ほんとにいまアメリカで代表する、ちょー上手い、映画監督、としてもう、あの地位を確固たるものにし始めてますので、今後も目が離せない監督だなぁと思います。

え~そのほかにも、僕が観たのはですね、『リリーのすべて』とか『マジカル・ガール』とかこのへんはまあ間違いないすね。え『リリーのすべて』はぁ、映画としてはう~ん!って思うとこ僕ちょっといくらかあったんですけど、これほん、ほんとの話で、リリー・エルベっていう人の題材になったりする、だから『リリーのすべて』なんですけど。わかりやすく言うとこう~世界で初の性別適合手術を受けた人、男性から女性になった人っていう、の人の話なんですよ。すごく、あのー映画はすごく綺麗な恋愛友情なんていうかこういろんなものをか、と、関わりを映してんすけど。この事実めちゃめちゃすごくて、ほんとに子宮移植までして拒絶反応で最終的には亡くなられるんですけど。やもう、す、それ知ってるとあ映画よりおもしろくなるなっていう。ある程度、まちょっとでも調べられる範囲で、このリリー・エルベという人について調べとくと、よりおもしろいのではないかなぁと、うん。まじか!っていうね!でもそうだよねいろんな手術には絶対に始まりがあるわけだから。いやぁちょっとおったまげましたけどね、はい。しら、まったく知らなかったんで勉強になりました。え~というわけで今日はここまで!」

 

○主観

予告で「プリンスを語る」ってあったとき、きっと今日の音楽部は部長がたくさんたくさん愛と敬意をもって話してくれるんだろうなって思ってたから、本当にプリンスへの愛と敬意に満ちてて、恥ずかしながらわたしはプリンスのことなにも知らないんだけどそれだけはとにかく受け取れた。

『リリーのすべて』、観たいな~~大学でジェンダーやってたからこういう作品とても興味ある。なんとかして観に行きたいな。あと気になってる『ズートピア』。これも終わっちゃう前に…なんとかして…なんとか…。