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白黒青とあなたとあなた

シゲ部

『MV特集』

 

2016年5月22日放送●KちゃんNEWS

 

・オープニング

「えこんばんはぁNEWSの加藤シゲアキでぇす今週もスタートしましたFMヨコハマSORASHIGE BOOK。えー今週も大量にメールが届いた~んですがぁ。ぁのやっぱり、ついにね、あの、「ESCORT」 MVの感想たくさん来たんで、今日はもうMV特集かな~と思っております!」

〈「ESCORT」のMVとメイキング見ました。世界観も映像も素敵で、シゲアキくんが本当に美しくて何度見てもため息が出ます〉

「ありがとうございます」

〈いろんなモチーフや設定、意味があるのでしょうが、考察は得意ではないのでひたすらシゲアキくんが素敵というメールを送ります〉

「ありがとうございます(笑)」

〈最近のシゲ部は文章も内容も高度で敷居が高いです〉

「すいません、僕がそういうものを選びがちなんですね。すいませんねぇまほかで、言えないことを言おうと思っているとついつい、そういうものを僕が選びがちなんですけども。あのー全然あのー気になさらずねみなさんぁの、うけるー!ぐらいのレベルで、えメールを送ってもらってもかまわない(笑) 読まれるか読まれないかはさておき僕の目には届くはずなので。え~あのーすごいいろんな考察~をされてる方をね、こうメールとかで、見させていただきましたけど、すごいね、ほんとにあの、いやいや、そこまで深読みしなくても!みたいな。いやそこ僕そんな考えてないすけど!みたいのもけっこうあるんすけど、まあ、みなさんの好きにご、想像していただければと思ったりなんかします。まあ疑問とか、感想とか、今日はひたすら読んでいきたいと思いますし、えーちょっと「ESCORT」関係で、まあ、前半というかまあ最後までもしかしたらいっちゃうかなと思っております!えーというわけで今週も30分よろしくお願いしまーすー」

 

・音楽部

岡崎体育「MUSIC VIDEO」

加藤シゲアキの今週の音楽部。今週の一曲いきたいと思います!えー、ずぃつぅはぁ(笑) じぃつぅはぁ、前から気になっていたアーティストがいて、なんかいよいよメジャーデビューするっていうタイミングでかけようと思っていたら、その先に出したMV、が、なんだかバズりまして。なんか僕が、ぁの遅れた人間みたいになってましたけども、なってるんですけれども。えー今日はその方をかけたいと思います。いまMVと言いましたけど、それがタイトルだったりしまぁす」

〈岡崎体育さんのMVはご覧になりましたか?私は音楽についてはわからないのですが映像を勉強していて、このMVはアイディアが本当にすごいと思いました。インターネットで動画が簡単に見られる時代だからこそ成立する作品、MVのもつ力を証明する作品だと思います。ぜひ加藤さんの感想をうかがいたいです〉

「いや~たまったもんじゃないですよ~こんなことやられちゃうとっていう話なんですけど。まずは岡崎体育さんから。まわりと、いろんな動画、だったり~から、けっこう前々から注目されていた方ではあるんですけど、え~~1989年4月3日生まれ、僕よりふたつ下か、ほぅ、年下なんすね。見た目が、これ言ったらわか、怒られんのかもしれないすけど、南海キャンディーズの山里さんに激似って僕はずっと思ってたんですけども。え~~まずーっとこういろんな音楽をやっていらっしゃってですね。ま、ラップがうまいし、おもしろいっていうので実はけっこう前々から話題になってたし、たりして、星野源さんもどこかで褒めていたみたいな話を聞きましたけれど。あの「家族構成」っていう、歌とか、ま「スペツナズ」とかそのへんのやつが動画サイトでは先にまず有名になってたんすよねぇわりとね。で、満を持してま実際すごいうまいしおもしろいんですけどどの曲も。おもしろいんですよキャッチ―かつ、ま笑えるっていう方向ですね、なんですけど。まうまいものもあるんですけど普通にシンプルにうまいなぁかっこいいなぁっていうものもあるんですけれど。あのー、すごいまほんとに、すごくセンスのある方だっていうのは、あのーわかっていたしまあ話題になってる時点でね、え~…もちろんそれなりの、技術者だと思っていたんですが。

でいよいよその『盆地テクノ』っていうアルバムを5月の18日に出すっていう情報を、聞きまして、ホームサイトも、あ、ホーム…ん?ホームページも、ぁの一新したりとかしていて、あっメジャーデビューするんだ!と思って。うわたのしみーとずっと思ってて、その前に先行で公開された、曲が、そのあ、『盆地テクノ』、『盆地テクノ』のべいしんは盆地って意味ですね、ま京都の方なので、そゆことかもしれないですけど。そのアルバムの中から、えー出た、かに、収録されている曲、が、えーその名も『MUSIC VIDEO』っていうんですよ。これは、どういう曲かといいますとぉ、MVあるあるを、ひたすら言っていくっていう…うん、たとえばこう、映像を白黒にするとか、ぁの…(笑) ラーメン屋で落ち込んだ人が前に座っているとか、分身するとか、あの意味ありげな歌詞出すとか、まあ、ほんとにいろんなMVの、あるある曲なんすよ。でまあ女の子の使い方!とかで、泣かしたりとか、壁にもたれさしたりとかっていう、もうあるある。も、なんか、も~~なんていうんすかねぇ、こういうMVあるよねーっていうものをひたすら並べて、まサビはでも、すごくキャッチーなんですけどぉ、っていう~歌で、公開されて僕、そんなにいままでネットで、最近だからヤフーニュースとかにも特集されていたりしてびっくりしたんですけど。ほんとにたまたま、投稿された日に見て、うわやばいと思って、アルバム近くなったらこれかけよーと思って、いたらね。やっぱい、すごい社会だね、いいものはすぐて、ぁの話題になるっていう。おもしろいものすぐ話題になるっていう。

ほんっとにあの~(笑) ま関西弁だったりするっていうのもあるんすかね、やっぱその笑いのセンスがかなり秀逸なんだと思うんですけど。ただですよぉ!?MVをねぇ!?演出したり監督したりしたばっかりの僕としてはね冷や汗もんですよ!エーッおれいっこもそん中やってないだろうかなみたいな!これをやったらもうダサいってこと、が、普通の人にも伝わっちゃうわけだから、あるあるっていうもう、常套句というか、こうし、したら、やりがちだよねみたいな。ま白黒とかにおれもしてたけど。あの、ほんとにあの、映像作ってる人みんなが、うわーやめてくれ!って思ったはず、だと思う。と同時にケツを叩かれたような、そんな、MV、だと、思いますあのいわゆるさそういう曲で、あるあるを詰め込んでMVを作るっていうほんとにメタ的な構造ですよね。まあ、あの~度肝を抜かれましたし、なにより曲も、いいですし、気に入って、僕はしょっちゅう見ています。ほんとに、ぁの…ま見たらわかるわ。聴いただけでもおもしろいと思うんですけど、見たら、よりおもしろいので、えー(笑) わかりやすいすね、見たら。なのでぜひ、あのー…うん、岡崎体育さんの、注目して、え『盆地テクノ』聴いてほしいなと、思います。というわけで、そん中から聴いてください岡崎体育で、「MUSIC VIDEO」」

 

・おたより

「シゲの部活。え~~もひたすら感想と質問が、来ていたのでかなりの量来てたんですけど、えー、「ESCORT」MVに関して、えー読んでいきたいと思います!」

〈毎週この時間が楽しみで、ソラシゲが終わったら金曜が終わる感覚で日々過ごしています〉

「日曜日ですけどねー、えーそういう気分になるんでしょうね」

〈「ESCORT」のMV見ました。シゲ部長の才能にただただ圧倒されました。かっこよくて美しくて、細部までのこだわりも感じられ、大好きなMVになりました〉

「ありがとうございます」

〈AとBの衣装は自分で考えたのですか?衣装も似合っていて本当に素晴らしかったです〉

「あ、もちろん衣装も考え、ましたよ全部、衣装~なんていうんすかフィッティングもしたし、こういうのでこういうのでって言ったし、なんならあのーま女性、背中しか映りませんけど女性、の、あの衣装とか、ま髪型とか、も全部指定して、 え~ダンサーの衣装もね、フィッティングして、全部こういうのでお願いしまーすっていうのを、やりましたね、はい。あの~うん、なんか、みんなほんとにスタイリストさんも監督これでいいですか?みたいな(笑)、こと言われたりとかして、恥ずかしながらも嬉しかったりもしましたけども。まちょっとそこと被るんですかね、ちょっとそのメッセージもうひとつ読みたいと思います!」

〈以前はソロMVよりもドキュメンタリーの方がいいと思いましたが、一部撤回します〉

「一部ですね、はい(笑)」

〈先日の放送でDVDの内容について説明してくれましたが、ただ意見を聞いてほしかっただけなんです〉

「なるほどね、いや全然かまいませんよ」

〈みなさんのソロMV素晴らしいです。シゲアキくんのは宝塚の男役のようなバイセクシャルで妖艶な色気がすごい!沢田研二の「勝手にしやがれ」を連想しました。ライブはライブで良いけどこっちでもライブを見たかったと思いました。〉

「え~ということで、え~いろんなメッセージ書いてくださいましたが、ありがとうございます。え~、ま宝塚というよりもこの沢田研二さんというところね、ま、気づかれた方多いと思いますよ。もろオマージュですし、あの…その衣装の、レファレンスで、あの~、沢田研二さんでお願いしますって言ったんですよ。でその沢田研二さんでって言ったんですけど、その、え~…沢田研二さんいろんな沢田研二さんありますからね、どの沢田研二さんかと言いますとですね、あの実はその、これちょっとややこしいと思うんですけど、『GINZA』っていう雑誌、ありますよね。ぁの…『GINZA』っていう雑誌の、2013年11月、12月号ですね、で、特集が、ザ・歌謡曲特集だったんですよ。で、まあ歌とムードとファッションとっていうのをファッション的なアプローチからまあ歌謡曲をとり、えーと特集してるんですけどまあこれがすごいおもしろくてですね。その中に、『ジュリー!マイラブ!』っていう、あのーところページがあったんですよ。で、僕はもう~それがすごいおもしろくて、ジュリー的なオマージュでいろんなモデルさんが、衣装、身に着けてたりするん、と、するんですよ。ま僕はあまりにそれ、美容室で見て、素晴らしかったんで買って帰ったんですけど。

あの~それがほんとにかっこよくてですね、あのーまあちょっとこう、ま、まんまやったりするともろ、ままんまやってんだけどさ(笑) ぁの、当時いかに沢田研二さんがセンセーショナルで、普遍的に、色っぽいことをやっていたかいま、いままでね、何人もの人、アーティストが、まジュリーオマージュをやってきたと思うんですけど。まあ正直簡単に言うと僕もやりたかった!(笑) そんな感じで、全然僕やってるんすよ。まあなんか、正直この、Bの方、方というか、あの幻想方面はなんんでもよかったっちゃよかったと思うんすよAの対照的な、雰囲気さえまとっていればね。なんでなんでもよかったんですけども、やっぱまあ色の部分でもそうですし、顔がなかなか見えないっていうところで含めて、ちょっとああいう衣装がいいんじゃないかな~というところで、ちょっと…ぁの、やらせてもらったりとか、間奏、ラップあとのポーズとかもう完全にもろ、あのふざけて!半分は!(笑) 半分ふざけてそんなこともやっていたりして、おります、はい。

えー沢田研二さんを、知らない人でも、あの…おもしろいって、かっこいいって思えるように、もちろん僕がそれをちゃんとパフォーマンスしなきゃいけないので、えー…ちょっとそういうふうにちゃんとあのー、ま意味がないってわけじゃないけど、うん、そういうふうなもの一応意識して作ってましたけどね、はい」

〈加藤監督、「ESCORT」MVの発表おめでとうございます!遅かれ早かれなにかおもしろいものを撮るだろうと思っていたので楽しみに待っていました。完成度の高さと並々ならぬこだわりを感じる演出やカメラワークに驚きました。どのシーンも写真のようで、撮影前から構図を練っていたのではと思います。私の第一印象はもうひとつの『ピンクとグレー』でした。虚構と現実が入り交じり、憧れに導かれていく展開と危うい描写はピングレの終盤を読んでいたときの高揚感を思い出しました。加藤シゲアキを一番良く撮れるのは加藤シゲアキだと思います!〉

「絶賛ですねありがとうございます」

〈撮影秘話をぜひたっぷり語ってください〉

「まあまだいぶ語ってきましたけどね。10月だったんで僕もけっこう忘れていたりするしね半年前でもMVに僕も、へ、変なことできないというか、中途半端なことできないのでそれに向けてちょっとだけ食事制限したりとか、はしてましたけどね。

えっとまあ『ピンクとグレー』と比較するっていうのはよくわ、わかりますね。ま『ピンクとグレー』はダブルの話ってよく言われておりますし…まあ、言っちゃえば、僕が好きな話なんですよね、そういうなんか、うん。僕の、加藤シゲアキ臭にあふれた、MVなんじゃないかなあと、思っていますが。えーこの方はあれですね、プロジェクター演出が一番お気に入りだったということを書いてくれてるんですけれども。プロジェクター演出は、当日だから自分の顔撮って自分の顔映すから、うまくいかない可能性もけっこうあって、だからダメだったバージョンと、よか、いけたバージョンでふたつ、作ってたんすよねぇ。だから意外なプロジェクター、プロジェクション、映してくっていう~ので、けっこう形になったので、ほんとにそれはあの奇跡的によかったなあと、うまくいってよかったなあ~という話です。もちろん全部が僕のアイディアというよりは、えいろんなスタッフとのアイディア、ブレストしながら、まあ、出した部分もあるんで、すべて僕の、力というわけではないんですけれども。あのーそうすね、そういうふうに僕は作っていかせてもらいました。

えーまあそう~ですよね、まあなんか、やっぱり僕自身が、参加しないと意味ないってあのソロのMVのメイキングでも言ってましたけど、なので、ねえ、シゲが撮んなくてよかったじゃんって言われないようにね、はい構図は練った部分は、構図とカット割りは、あのー踊ってるシーン、うた、リップシーン以外は練ってましたけど、それ以外は、ロケハンできなかったんですよねぇ~うん、なので、ぁの、その当日アングル決めてった部分も多いですし、歌とかダンスシーンの部分は、事前、なんつんすかね、あまあある程度流して撮って、いいところへんすぅで、編集で選んでくっていうので、だから僕編集には行きましたね、はい。え~というわけで」

〈『White』買いました。「ESCORT」も細かい設定、小物、演技が入り、凝っているなと感じました。「ESCORT」の演出もシゲ部長が手掛けたのでしょうか?〉

「あこれはたぶんおそらくライブの方ですね。え~~そうですね、あの…ま単純に言うとまあ、僕、ねわりとコンセプチュアルに作ってく人なので、まこんな衣装でこんなことやりたいっていうのを、わりとこうふり、演出家ダンサー、振付師の方と話して、だったらこれどうですかこれどうですかとか、ま前後ほら、小山さんのね、ちょっと演出と絡むところもあるので、あ小山さんがこうしてもらえたらおれこうできるなーとか、っていうのは、まアイディア出しながらっていう感じです。わりといつもそんな感じですよ小説でも、わりとベースを僕が作ってそれをより、おもしろくしてもらったりとかテコ入れの話、もらったりとかして。でガンガンもと、また作っていくっていう。

だからあのープロットも、あのー「ESCORT」MVのプロットも書いたんですけど。プロデューサーからちょっとここわかりにくいなぁって言われたので、台本、1回2回は書き直したりしたのかな、うん。まそんな感じで作っていきました」

 

○主観

ESCORTのMVについては本当に本当にいろいろと思うところ考えるところ受け止めきれないところありありありすぎてなんかもう言葉にできねぇ状態なんだけど、こうやって大好きな人が考えて作ったものを受け取ることができて、さらにそれについて大好きな人が応えてくれるっていう状況、幸福以外どんな表現で表せばいいのかわたしにはわからない。個人的にはメイキングで「わけわからないことやりたかったし」って言ってたところで一番泣けてしまって、でも細かい部分にはちゃんと意味があるとも言ってて、そうして意味を積み上げた結果が「わけわからないこと」になってるっていうのがもう、耐えられなかった。このままずっと「わけわからないこと」やってほしいし「わけわからない」存在でいてほしいし、そういう存在としてずっとずっと愛したいなと思ったし。考察とかそういうのなしにただただ丸ごと、部長と部長の作る世界と意味を見つめて愛したい。難しい。