夢、明暗境界線、先

『いまの日本サイコー!』

 

2016年5月29日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「こんばんはぁNEWSの加藤シゲアキぃですっ!今週もスタートしましたFMヨコハマSORASHIGE BOOK5月最後の放送です。えーツアーQUARTETTOも広島が今日終わりまして残すは東京ドーム、やーあと少しだなぁというところではありますが!まだまだねライブの話、最後の最後までできませんので、ましばしお待ちをということで、東京ドーム来られる方は、ぜひ楽しみにしていてほしいと思います!

えーまずはここでひとつえ~~ご報告といいますか、先日新聞で発表したのでまあ知ってる方もいるかなとは思いますが、えー、6月7日、ぁー、からの、『SPA!』で、えわたくし連載さしてもらうことになりました。え~~…ちょっとややこしいんですけどね6月14号、と、言いつつ、6月7日売りの『SPA!』から連載をします!ということでもう、来週(笑) ま来週か、来週から売ってるってことになるわけですけど毎週火曜日なんですけどね。えーその名も『チュ↑ベローズで待ってる』という、え~、タイトルでございます。ちょっといまチュ↑ベローズって言ったけどチュ↓ベローズかもしんないそれはまおれの今後の、気分次第だわ、発音に関しては(笑)

えー、まあのー『傘をもたない蟻たちは』で、ぁの…『アンドレス』という作品を、掲載さしてもらったんですけど実はそんときから連載してもらえませんかというお話がありまして、えーただやっぱりこう連載となるとこう書き続けたりしなきゃいけないですし、こうまあこちらとそのー『SPA!』さんサイドとのコミュニケーションの問題もあるしいきなりできるかなぁというところであーじゃあまずはちょっと短編、5週ぐらいで試させてもらってもいいですかーというところで実は、『アンドレス』だったわけですよ。でまあの大変、気に入ってくださって、ま反響をもらったということで、まあいよいよ本格的にじゃあ連載をしましょうというところで!え~~もう昨年の、秋、口、ぐらいからまあちょこちょこちょこちょこ書いて、あだから連載って言ってもさあ、書いて出して書いて出してだとさあ、万が一書けなかったときに、あの穴を開けてしまうことになるのですよ。そんなね、怖いことできないからある程度もうかなり、ほぼほぼの状態で、割っていこうと、て感じでいま、あの進めていてまあまああのー、わりと、ずいぶん書けてはいるので、まいまはあとは直しながら掲載しながらという状況なので、まあ、ある程度は書けてるんですけども。それでまあ、これから、連載を、させていただくということになりましてまあ『SPA!』なのでまあちょっとこう、なんていうんですかねぇ(笑) 人間の、やや醜い部分だったりとかまあそういうところだったり~も描きつつ、というところでまあ、超、ジェットコースター、的な、エンタメを目指しておりまして、書かしてもらいました。

え~どんな話かと申しますと、え~…まあ言っていいのかな、まあだい最初だからいいのか!まあとある大学生が就活に失敗した、日にホストにスカウトされるっていうのがまあ、かなり、序盤のあらすじ、その後彼はどうしていくのか…光太くんですね主人公光太くん、がま新宿でどうなっていくのかっていうところでまあねホストの話を書くっていうのも、ちょっとこう~いまさらなのかなぁとは思いつつ、まあ、ただどちらかというとこう、成長、譚、かつこう~いろんな事件に巻き込まれていくみたいな物語だと思っていただければ、えーいいと思います。かなり、読みやすい感じで楽しく、毎週、次の週が気になるような、えーテイストで書かせてもらいましたので。えーぜひね読んでみてほしいと思います。初回6月7日売りは、1、2話、2話、掲載するという同時掲載、なので、ぜひ、お得なのでね、えーそちらの方もチェックしてほしいと思いますし。ま以前あの『アンドレス』け連載やったときに(笑)、あのすごくあの、女性のね、やっぱり読者の方も多いですから、非常に買いにくいとか、えー羞恥プレイだっていう(笑) 公開羞恥プレイだっていう、メッセージたくさんありましたが、えー今回もその羞恥プレイにぜひね、えープレイを楽しんでいただければ(笑) ドS加藤シゲアキからの、まあ、ぁの…プレイだと思って楽しんでいただければいいし、まあねほんとにいやな場合は、その、ちょっと恥ずかしい、場合はまあいまはね、いろんな、ネットショッピングもありますから。まあまあまあ、もしよければ、読んでほしいなと思います。

いやあのほんとに、書き終わったのが4月の、もう、半ば、ぐらいだったのかなぁ、年末〆切だったんですほんとは、でも全然ダメで年末の忙しさに、なのでもう2、2月3月ぐらいでがーっと書いて、それでもまあこぼれたぐらいの、まなんとかその~連載、理想の連載時に間に合ってよかったなぁとは、思っているんですけど、うんうんうん、まあでもまあね、まだどこで穴を開ける可能性が、なくもないですし、どれぐらい続くかもまあちょっとまだ未定なんですよね書き終わってないから。まかなりでも、あの~ボリューミーのある、それでいてこう、ライト感のあるものを目指しテンポの良い、えーエンタメ小説を、今回は目指して書かしていただきました。えーほんとにぜひぜひ、心血込めて、えー…書かせていただきましたので、ぜひ、『チュベローズで待ってる』、えーチュベローズがなんなのか、しばらくの間はお楽しみに、していてほしいなと思います!というわけで、えー今週も30分よろしくお願いします」

 

・音楽部

SALU「

加藤シゲアキの今週の音楽部。えー今週の一曲なんですが、え~~…ずっと以前からまあ、すごく、気になっていたというか、聴いていた、今日はジャパニーズヒップホップアーティスト、え紹介したいと思います。その名も、SALU、さんですねーSALUさん、S、A、L、U、SALUさん。もうちょっと日本のヒップホップ業界に詳しい人はみんな知ってると思うんですよ。えー、何年も前から、ぁの~ほんとに天才ラップだ、ラッパーだと注目を集めていましたし。えー精力的に活動を、なさって、いました。え~~…まあなんかちょいちょい聴いていたりとかしたんですけど、あのー…日本の音楽プロデューサーで、ラッパーやシンガーを多数作品に参加してる、BACHLOGICさん、が、えー、あの、才能を、SALUさんの才能に惚れ込んで、えーレーベルを作った、ほどだと!いうところがまあ、まフックとしてはね有名なラインですけれども。

えー、ほんとにあの、僕より、1988年、まあひとつ年下なんですねぇ、え~その、特徴といたしましてはその、非常に独特な声、少しこう高めというか…独特な声の流れるそして、リリック、うん。ま確かにそのーも一度聴いただけで、忘れないような独特な声と、えやっぱり、かなり上手い、ヒップホップアーティストだなぁと、思います。まあ僕なんで知ったんだろわりと初期からま注目されていたのもあるし、いろんな動画サイトで聴いたりとか、あとえー「RGTO」っていう歌が、あってそれはAKLOさんという方の歌なんですけれども、えー…そこに参加されていたりとかしてその曲すごいまあ、それも注目されてたんですよねみんな、まAKLOさんも含めかなり、え~上手かったりとか、して、えーほんとにもう、MVがおもしろいっていうのでもまあ注目を集めていたんですけどね。え~、そしてあのまほんとにかなり、独特な歌詞ではあるわけですけどまあ、まほんとに、かなり、上手いですしもういろんな、楽曲に関しても、ますごいあと知的な感じのね、えーおもしろかったり、しますよね。え~14歳から、ラップ書き始めているということだった、のでまあ、かなり、ぁの、技術も、卓越しているわけですが。

そんな、SALUさんがえ~先日4月、20日、ですね。え~アルバムを出されました、あーその名も、『Good Morning』という。なんかねわりとさわやか~なんですよねぇ、ま、いろんな曲入ってるんですけれど。ぁの…そう、なんかわりとこう、ゴリッとした音楽もやってた、やってるんですけど中にはもちろんあるんですけども、けっこうさわやかだというか、なんかこう~なんていうんですかねぇ、さらさらとした、うん、が、楽曲もけっこうあって、なんかほんとにどれもアルバムの並びとしてすごく、素敵だなぁというところ、があってですねずーっともう最近~聴いてたんですけど。あのまあ、一曲目は、あの、Salyuさんが一緒に、フィーチャリングしてたりとか、え中島美嘉さんが9曲目では、フィーチャリングしてたりとか、まいろんな方とそのね、やっているのもまた、おもしろかったり、しますし、えー…ま僕が今日何をかけようかな迷ってるんですが、まあその中で~ま僕自身が、好きだった、のは、えー…「ハローダーリン」という、すごいまあ、聴きやすいって言い方しちゃうと失礼かもしれませんが、え今日はその楽曲をかけたいと、え思います。

あこのアルバムは初めて自身でトータルプロデュースを手掛けた3枚目、ということで。あとtofubeastや水曜日のカンパネラのKenmochi Hidefumiさんといったサウンドプロデューサーの参加があった…あっいま知ったわ、でもなんか確かに、その感じに、非常に、い、近いような、あー気がします。だから僕が好きなん、ラインだったねそりゃ。そりゃ好きだわ!っていう(笑) んーまあなんかこう…美しくエモくて、っていう。うんそれでいてまあSALUさんのその独特な声とても、えー僕は、大好き、でした。えー「ハローダーリン」は、まあ、そんなまあ(笑)、わりとこう、なんていうんすかねぇ!ぁの…まあ会いに行くよっていう歌よ好きな人に、うん、でもまあこう、非常に、うん、聴いていて気持ちがいいですし、ぁの…ぜひ知らない方、あのそれこそジャパニーズヒップホップにそれほど、精通してない方でも入り口としてはすごくいいかなあと思うので、どの曲もすごく、えー好きだったんですが、まあ今日は、この曲をかけようかなと思います!というわけで聴いてくださいぃSALUで、「ハローダーリン」」

 

 ・おたより

「えーシゲの部活ぅ。えーそうすね、映画、の話、たくさん来てるんですけど…これ読もうかな~これで終わるかもな今日」

〈映画『太陽』は観に行かれましたか?私は公開初日に観ましたが正直難しくて、どう解釈すればいいのかわかりませんでした。もし観に行かれていたら部長の解釈が聴きたいです。個人的なメール失礼しました〉

「個人的なメールだったんだね(笑)」

〈最後に、部長はノクスとキュリオどっちになりたいですか?〉

「観てない方からしたら何言ってるかわかんないと思うのでちょっとまあ、えー、ちょっと説明、したいと思います。えー、ま、僕が、まあ僕のことかなり知ってる人だったらわかると思うんですけど僕がもう、かなり影響を受けている唯一の劇団、と言ってもいいですね、イキウメ!の、えーまあ、原作舞台、が、『太陽』というわ、舞台があるわけですねまあいまもう~~やってるかなギリギリ、再演してましたけども。え~そのイキウメの、作品の、映画化、ということなんですよね。でまあどういった話かと言いますと、えー21世紀初頭、ウィルスによる人口激減から、なんとか生き残った人類は心身ともに進化を、しながらも太陽の光に弱くなり、夜しか生きられなくなった新人類「ノクス」と、ノクスに管理されながら貧しく生きる旧人類「キュリオ」というふたつの、えー階層に分かれて生活していた。ある日村でノクスの駐在員をキュリオが惨殺するという、えー、事件が起こった。この事件によりノクスから経済制裁を受け、キュリオはまず、ますます貧しくなっていった。キュリオの貧しい村に生まれノクス、社会への憧れを隠さずに鬱屈した毎日を送る、鉄彦、えー鉄彦の幼なじみでノクスそのものへの反感を糧に村の復興を前向きに考える結、それぞれ、えーこの二人をですね神木隆之介さんと門脇麦さんが演じているわけですね。

ちょっとややこしかったかもしれませんが、え近未来、いわゆるSFということで、えー新人類は、えーかなりこう、ま人間として、というか、まいち生物として高度な、え知性を身に着けていたりとかするんですけどその代償に、えー太陽の光に弱い、太陽を受けるとまあ火傷して死んでしまうという…それもあの、なんていうんですかね、まあ、いわゆる、ウィルス、の、抗体、の、えーだったりとかするんですね。まあウィルスにあえて感染するっていう状況なのかなあれは、うん。その、抗体をもってて、ウィルスを、また注入するという、ことなんですけれども。ちょっとそのへんはね、まあ、映画だと詳しくはわからないのかな?えーで、まあ、いま、いわゆる、なにも、いまと変わらない、人間、太陽の光を堂々と歩けるのがまあキュリオという、そのふたりの、あそのふた、世界に分かれた、ところでの、ある少年少女の、えー葛藤を描いた、話、というかまもうひとりこのいま言ったえー、キュリオになりたいっていう人物と、えーノクスで復興したい、この村復興させたいっていうその人物、もうそしてもうひとり、えー、その村に、管理者というかまあ門番みたいな感じで来る、キュリオの、男の子この3人がまあわりと、まあ軸となった、物語~なんですけど。

まあ僕あのこの舞台は、え~イキウメでは一回、いま再演も行くつもりではありますが、えーイキウメでは一回、えーそして、あの、まあ、先日亡くなられてしまいました蜷川幸雄さんが演出されていた『太陽』、えーでも僕は拝見さしていただきました。ちなみにいまあの小説も、えー出ている、はずです。その『野性時代』でね僕同じ号に実は載ってたんですよだから、あ、すごいなぁって勝手に感動していたりとかして。個人的にも何度かお会いしたことあるんですけどねその書かれている、えー前川さん、はですね、非常に僕の尊敬している方、なんですけれども。えー、まその映画化ということであのまあそうですね舞台だと、ほんとにあの、抽象的なセットで、あの、なんていう…僕が初めて観たのはねぇ、たぶん円形劇場だったと思うんですよねぇ。なんで、そこで、ほんとになんもない舞台でこれをやってるっていうことにかなり僕は衝撃を受けて、ん~で、ほんとにま、かなり数々行ってますけど確かに、屈指におもしろく、えんげ、読売演劇大賞を獲った作品でもあるので。で~ほんとに、評価も高い、作品だったわけですよね。ファンも喜ぶしもちろんだれが観てもおもしろい、それでいてやっぱり蜷川さんが再演されるぐらいだったので注目度も高かったですし。

え~なので僕は何度も観ているということでストーリーをけっこう知ってるんですよね。ま小説はまだちょっと未読なんですけどまあこれから、時間があったらぜひ読ませていただきたいなと思ってるんですけれども。なので僕はゼロベースで観てないから、あのまあ、どっちかっていうと舞台版との比較っていうところで、ただまあやっぱり舞台でできないことを、あの『太陽』が、やっているっていうのには、非常にあのーおもしろくてですね。抽象的だからこそ想像で補完できるっていう、のがやっぱり舞台の抽象的なセットのおもしろさなんですけど、映像になるとあっなるほど、こんなふうに映すんだとま自分が思っていたのと、合ってる合ってないってのは置いといて、あの、非常にあのーおもしろかったですし、え~まあ、ほんとに白眉なシーンもいくつか、ある、まそれはだれが観てもあここすげーなって思うシーンだと思うんですけど。

ほんとにねもうどっちもいやなんですよね!村のいや~なところ、まその~いまの、なんていうんですかねぇ、現代の、ま東京レベル、っていうところはもうないんだよね。もう、すごく、え~…クラシックというか、え~村、ほんとに。ザ・村、とまあ、近未来なので、そのかなり、格差が激しい状態の中で、まあそのいわゆるキュリオ組もノクス組も、ま~いやなんすよ!でそれぞれが自分たちを肯定している、っていうところで、その間でまあ揺れる少年たちなんですけどねほんとにまあでもこの監督された入江悠さんの「らしさ」、入江悠さんの僕はあのー『サイタマノラッパー』から『神聖かまってちゃん』から、『ジョーカー・ゲーム』もね、あの亀梨くんの、観させていただきましたけど。なんかこう、ちょっとこう、その、最初のころの『SR』、ま『サイタマノラッパー』の1、とか、3、さまそうすねぇ、かなりなんかそのへんのときを思い出した、入江悠さんらしいあの非常に、作品にもなってて、あのー…すごい、独特な世界になっていて、おもしろかったですね。ちょっとこの~まこういうの全部それに、合わせるとおかしなことになってくるんですけど、キューブリックっぽいSFの世界とか、えー非常に、おもしろかったですね。そういうところがやっぱり楽しかったりするのかなーと思いますし、うん。えぜひぜひね、あの、あっやっぱりねこの通りで終わってしまいましたえ~、ぜひあの、劇場でおもしろいので観てほしいなと思います!

えーちなみにだから僕はノクスにもキュリオにもどちらにもなりたくないですね!えー(笑) いまの日本サイコー!みたいな(笑) 2016年サイコーみたいな感じに、なっております、はい」

 

○主観

しげ部長長期連載おめでとー!いつか来ると思ってたけどまさかこんなに早く来るなんて…もう来週から発売なのかと思うと楽しみで楽しみで!タイトルのチュベローズがなんか優雅なイメージだからストーリーもそうなのかな~って思ってたらジェットコースター的エンタメと言われてますますわくわくする。チュベローズって調べてみると女性が男性を誘うときに使われる香りだとか、中世イギリスでは「危険な喜び」「なまめかしさ」が花言葉だったとか、恋人同士は夜にチュベローズの畑を横切ってはいけないとか、なかなか意味深でいまから想像がふくらんでしまう。でも一番??って思ったのは、男性が女性をもてなすホストクラブが舞台なのに、女性が男性を魅了するときの花をタイトルにもってくるのになにか意図があるのかなーどうかなーっていう。もしかしたらそこまで考えてないかもしれないし読み終わるまで真実はわからないけど、そうやって始まる前からいろいろ考えるのが楽しい。あと発音、個人的にはチュ↓ベローズだと思ってた…チュ↑ベローズ…?

『太陽』、すごくおもしろそうな話だから今度小説買って読もう。できれば映画も観てみたいけど余裕ない~~しげ部長はあんな忙しい中でいったいどうやって映画を観に行ってるんだろう。すごい。