打ち合わせ課窓口係

『お風呂に一緒に入ってる感じ』

 

2015年2月22日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

今週もお風呂場みたいなエコーのかかっている場所でお送りするシゲ部。「もうお風呂に一緒に入ってる感じで聴いてもらえればいいんだなこれと思いますけど」

そして今回は久々にシゲ部クイズもあり!最後まで聴いてね。まずは来る25日に発売されるニューアルバム『White』の話。

〈アルバム『White』のショートフィルムも解禁されて発売日が待ち遠しい。ストーリーは部長が書いたそうですね。ぜひお話聞かせてください〉

ストーリーを書いたわけではなく「原案」ということで名前を出させてもらっていて、そのあたりがちょっとややこしい。元の流れを説明すると、「White」というアルバムタイトルやツアーコンセプト・グッズなどは決まっていて、アルバムの特典にドラマを入れたいという話が出ていた。打ち合わせしながら「どうしよう?」と考えていたけれどいまいち埒が明かなくて、そのときに部長が「たとえば『Mr.White』っていう人がいて、その人が指令を出して、おれらがチームホワイトで…」「そんな世界ならけっこうかっこよくなるんじゃない?グッズも作りやすいんじゃない」と、その場で適当に言ったことが採用されたんだそう。それから「その線でシゲが原案やって!」という話になり、部長が「窓口」になってかっこいい映像を作った方がわかりやすいかと思い、引き受けたんだそう。その打ち合わせの最中にぽろっとこぼした「Mr.White」というフレーズをディレクターが聞いていて、アルバムのリード曲でもある「MR.WHITE」の歌詞にはめたと。「『使っていい?』って言われて、全然全然って感じで」

ショートフィルムの内容を具体的に決める打ち合わせでも、部長の世界を表現したというよりもいまのNEWSで一番やりたいことをまとめて、部長が「窓口」となって世界観を作った感じ。演出を担当してくださる方もNEWSのことを知らないままやるのも良くないと思い、部長が代表してメンバーのことを紹介したりしたそう。「僕の世界を期待するというよりもNEWSの新しい姿を期待してほしい」

その新しい姿を伝えるうえで、ストーリーよりもとにかく「萌え」要素をなるべく詰めるようにしてアイディアを出させてもらったので、萌えてくれるとうれしいとのこと(笑) 時間もあんまりないのでタイトなストーリーにはなっているけれど、かわいいNEWS、かっこいいNEWS、新鮮なNEWSが見られるんじゃないかと思うので「ぜひぜひ見て、くだ、さい」

 

・音楽部

今週の音楽部の前に、以前紹介した曲について韓国の方からメッセージ届いているのでその紹介から。

〈以前TROYの「GREEN LIGHT」を紹介したとき、「グリーンライトの意味がよくわからない」と言っていましたが、韓国ではグリーンライトは青信号のことです。「青信号が点いたように前に進もう、迷わずに進んでいこう」という意味で、日常で疲れた人たちを逸脱を描いています〉

「韓国からまさか直でメッセージが来るとは!」と驚きながらもうれしそうな部長。

今週は音楽部+映画部のような感じで、まずは最近観てすごくよかった映画の話から。公開は昨年12月20日でロングラン中の『百円の恋』。主演女優は安藤サクラさんで、ざっくり言うと女性版『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のような、ボクシングのお話。だらしない女性が好きになった人の影響でボクシングを始めて、最初はだらしなかった身体がみるみる締まっていく。撮影のために身体を絞る時間を設けず、10日間で絞りきったそうで、「信じられない」と部長も驚愕。女性やカップルの観客も多く性別問わず楽しめる。もしDVDを持っていたら何回も観る、特に部長的にはライブ前に観たらすげーやる気になりそう、というくらい熱い内容の映画なんだそう。

今回の音楽部はそんな『百円の恋』の主題歌。いわく「憎らしい」タイトルは、オファーのあと映画のために作った曲で、映画タイトルにプラスして「8円の愛がついてくる」といった歌詞の内容を反映しているからだとか。音楽があることによってカタルシスが盛り上がった。

部長が終わったあともしばらく立てなかったくらい好きな映画、『百円の恋』より、クリープハイプ「百八円の恋」

 

・おたより

2月12日に発売された『野性時代』に掲載された短編『インターセプト』の感想から。

〈扉絵が綺麗だったのでさわやかなお話かと思ったら、部長の言っていたように相当後味が悪かったです。大学の心理学の授業にも興味がわきました。執筆にあたって行動心理学を調べましたか?〉

〈「こうきたか!」という感じで引き込まれました。女ってこわいって部長も思ってますか?こんな駆け引きやったことがあるのでしょうか。「Mr.White」の原案も楽しみです〉

「『Mr.White』は後味悪くないです(笑) さわやか~な後味、ラムネみたいな後味です」

行動心理学に関しては大学で授業を受けていたり、本当か嘘かわからないけどいろんな本が常に出たりしているけれど、自分で実践しようと思ったことはない。「僕人が良いんでそういう、駆け引きとかできないんですけど」

どちらかというと行動心理学よりもアメフトの方が大変で、アメフトは本当にルールが難しく、調べれば調べるほど深い沼みたいだった。どうしようかなーと考えていたとき、マネージャーがめずらしく「シゲ読んだよ」と報告してくれて、「すげーおもしろかった」と感想を伝えてくれたそう。そこでそのマネージャーが元アメフト部だったことを思い出し、その人に相談すればよかったと思ったけれど、「あそこのアメフト用語はこっちの方が良い」などマネージャーがいろいろとアドバイスをくれて最後の最後で精度が上がった。難しいながらもアメフトじゃなきゃダメ、というこだわりがあったので、結果的にうまくいってよかった。

インターセプト』を書くことになった経緯としては、まず「ス…ト…(ネタバレ防止)」的な、「追う人/追われる人」をテーマにした短編を2本書いてほしいという依頼があり、けれど2作品に分けたくなかったためもう1本別の短編を書くという条件で1作品でつなげさせてくれませんかとお願いしたそう。オファーとテーマを合わせ、ボリュームも考えてちょっとホラーな後味の悪い感じで今回の作品が生まれた。「『インターセプト』についてはまたお話したいと思います」

 

〈受験が終わって時間ができたので読書したい。『罪と罰』は読むけどそれ以外にも読もうと思った本があったら教えて!〉

「いま別のラジオで『罪と罰』を読まされてる(笑)」と言う部長、『罪と罰』を読む前に2作読んでいて、ひとつは樋口毅宏さんの『愛される資格』。樋口さんの作品には最後に影響を受けた作品が挙げられているけれど、この作品では自分の名前があってとてもびっくりしたそう。おそらく影響を与えたというよりも公言しているからだと思うけれど嬉しかった。ただ、上司の妻を寝取るお話なのでそういうお話に興味がある人はぜひ、とのこと(笑)

もうひとつは友人にすすめられた本で、部長も好きな『アメリカの夜』の作者の阿部和重さんの作品。その友人には『閃光スクランブル』を思い出すからぜひ読んでみてと言われた『ニッポニアニッポン』。タイトル自体はトキの学名で、トキの保護センターに忍び込もうとする高校生のお話。本当に尊敬しているから追いつかないのは知っているけれど『アメリカの夜』の『ピンクとグレー』と似てると言われたり、阿部和重さんとは謎の縁がある。「しげつながりかなって勝手に思ってますけど」

 

・エンディング

シゲ部クイズ!

①今日1曲目で流したニューアルバム『White』の曲は?

②映画『百円の恋』の主演女優は?

③部長が最近読んだ阿部和重さんの著書『ニッポニア○○』。○○に入る言葉は?

 

○主観

とうとう今週、もう3日後にはアルバム発売か!発表からもう1か月経ってるんだねえ早いねえ…。個人的な事情ではいま国外にいて帰国が26日だから、1日遅れになっちゃうけど。それまでできるだけネタバレ回避しつつ、帰国したらスーツケースごろごろさしていの一番に引き取りに行くってばよ。ショートフィルムもほんと楽しみ。しげ部長の考える「萌え」要素がどんなふうに詰められているのか…そわっそわっ。あと自分のことを「窓口」って表現するしげ部長のセンスが大好きだ。

いろいろばたばたしてて『インターセプト』の感想書けてないけどそろそろ書きたい。なー。話の内容とか結末はタイトル・リード文から予想できたし、まあだろうな、って感じだったけど、もーなにより安未果がほんっとにかわいくて!!わたしああいう女の子だいっすき。ぎゅってしたい。ちゅーしたい。『インターセプト』は安未果のために存在する物語だなって思った。最高にキュンキュンした。…みたいなことを長々と語っただけの記事書きたい。

部長が読むならと思って例によってわたしも『罪と罰』読んでるけど今月中に終わる気がしない。いま第2部の5ぐらい。おそ。でもきっかけはなんであれ読みきることが大事だと思うからまったり読む。