my eyes for the words

『慌てるでない慌てるでない』

 

2015年9月20日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「あっシルバーウィークなんですか!」いつからかシルバーウィークという名前が定着したけれど、部長にはまったく関係ないのでそのへんにはふれないでいきたい。

まずファンのみんなに嬉しいお知らせが3つ。まず、NEWSの新曲『四銃士』が、読売テレビ日本テレビ系にて10月3日から毎週土曜17:30~放送『金田一少年の事件簿R』のOPテーマに決定!どんな歌かというのは聴いてもらってから、ということで、「実は実は実は!」と具体的に話したい話がいろいろあるそう。強いて言えることは、部長は歌っている途中に「おれって四銃士だったんだな」と思ったとか。リリースはまだ決定していないけれどきっと良い知らせができるでしょうとのこと。NEWSは『シリウス』だったり何だり、いつもなかなかリリースしてくれないじゃないの!と思っている方がいらっしゃると思うけれど、「まあそう慌てるでない、慌てるでない慌てるでない」

追い追いきっと、倍になるタイミングが来るんじゃないかな、とシゲ部長殿のありがたいお言葉。

あとふたつは個人的な番組の告知で、6月7月に放送したものの第二弾。まずひとつは10月2日24:20~OA『NEWSな2人』も放送決定!前回は部長が薬物更生施設ダルクに、小山さんが秋葉原に実態調査しに行った番組だったけれど、今回もまたおもしろいところに行っているそう。過激、というよりは少しコアな場所に足を運んできたので、そのあたりも追って話したい。

もうひとつは今週9月25日OA『タイプライターズ』。今回も又吉さんと一緒だけれど、前回と違い又吉さんが芥川賞を獲ったあとなのでそのへんのお話も出る。ゲストは又吉さんと一緒に芥川賞を受賞された羽田圭介さんで、その話も追い追いしたいとのこと。「告知ばっかりのオープニングになってしまいましたが、加藤シゲアキのお仕事を追ってくれると嬉しいなと思います」

 

・音楽部

The Weeknd「Can't Feel My Face」

部長はR&Bやエレクトロは好きだけれど必死に追いかけているわけではなかったけれど、ふらっと試聴したら「おやおや!」となった。試聴だからなーと思いCDを買って家で聴いたらやっぱりすごかった海外のアーティスト、The Weeknd。部長は最初バンドだと思っていたけれど実はR&Bシンガーで、知っている人の間ではかなり話題になっていた。ファンが非公式で作ったMVが累計800万回DLされ注目度・知名度が上昇、また、アリアナ・グランデとのコラボなどで有名となる。8月28日、2ndアルバム『Beauty Behind the Madness』が発売。

見たことある人にとってはパイナップルのような強烈な髪型が印象的。そのとき言われてみれば話題になっていた気がするなと思いつつ忘れていた。軽い気持ちで聴くと痛い目にあうというか、オルタナティブR&Bと評されるように確実に異次元で、どういう思考回路だとこういう曲を作れるのかまったくわからない。本当にオルタナティブという言葉が合う、次の次元に行っちゃっている。このアルバムは本当に完成されていて素晴らしく、1曲選ぶのは難しいのでよかったらアルバムで聴いてほしい。

MVにもなっている「Can't Feel My Face」は、詳しいジャンルではないのであまり熱くは語れないけれど、ソングライティング部分においても一歩二歩、三歩、ガンガンガン!と出ている感じがする。今月はいろんなとんでもない人がきっと出てくるので9月は洋楽に注目していきたい。

今回紹介する楽曲は「自分の顔がどうなっているかわからない・・・」という意味で、例えば気持ちよくカラオケで歌っていたらすげーブスになる(「僕で言うとね」)みたいな感じ。本当はもっとセクシー。「説明めんどくせーからもう聴いてくれ!」

 

・おたより

〈 『ナイトクローラー』始まりましたね!観に行かれたらお話聞かせてください。最近マイナーな映画の話がなくて寂しいです〉

「そう、かねえ?マイナー映画の話ないですかね?」行ってはいるけれどなんとなく勧めるタイミングがなかったのかな、と言いつつ、『ナイトクローラー』は観に行ってきた部長。第87回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたサスペンスで、主演はあの『複製された男』のジェイク・ジレンホール。彼は最近ここでよく言っている『プリズナーズ』や『ミッション:8ミニッツ』にも出演している。『ナイトクローラー』とはナイトをクロールする人、つまり「夜徘徊」的なことだそう。

ジェイク・ジレンホール演じる主人公のルイスは頭は良いけれど仕事がなく、どこかの街から鉄筋や鉄線を盗んで売っているような仕事をしていた。それでもあまりお金にならなくて仕事に困っていたとき、あるとき運転していると街で交通事故を見つける。近寄っていくと、カメラを持った人が助けることなく事故現場を撮り、良い映像が撮れたあと次の現場に行こうとしていた。彼はフリーで事件・事故現場の映像を撮影し売っており、ルイスをはそれを見て「いいな!」と思いちょっとずつ(「ちょっとずつじゃないんだけどね」)お金を集め、自分もそれになろうとする。「っていう話なんですよ」

ありそうな映画だなと思ったけれどなんかすごく変。ルイスというキャラクターはいや~な頭の良さで、何を考えているかわからない。まともな人にも見えるんだけれど猟奇的な人間という、うまく言えないけれど本当に変な主人公だそう。ある種妄念に憑りつかれているような主人公がいろんな現場を撮影をしていくけれど、ここからは「まあそうなっていくよな~」という展開ではある。それにしてもただならぬ緊張感があり、不思議な映画だけどおもしろかった。部長的に間違いなく今年注目の一作、観て損はない映画で、目が離せないとのこと。ジェイク・ジレンホールは本当にすごいなといち役者としても勉強になった。おすすめなのでぜひ観てほしい。

 

羽田圭介さんの『黒冷水』、部長は読みましたか?『メタモルフォシス』を読んだとおっしゃっていましたが、未読でしたらぜひ読んでください〉

介護というテーマの『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を獲った羽田さん。羽田圭介さんの作品にはどれも本当にすごい幅があるというか、まったく作風が違っていながら、通底しているのはブラックなユーモア、毒っ気で、みんな何かに突き動かされて生きている、ある種滑稽な姿が非常におもしろい。芥川賞受賞の際、聖飢魔Ⅱデーモン小暮で待っていた話ばかり話題になっているけれど、ああいう人だ~と思って手をつけるととんでもない作品が多い。逆にそういう人に読んでほしいと思う。『黒冷水』も部長は読んだとのこと。同作品は羽田さんが17歳のときに書いた作品。「すごいですよ、これほんとに17歳で書いたっていうのが」

めちゃめちゃおもしろいけれどラストがちょっと『ピンクとグレー』的な部分を感じる。あまり言うとネタバレになってしまうがデビュー作ならではの熱量やエネルギーもあり、わりとどんな方にも勧められる。『メタモルフォシス』はかなりハードなので、部長は相当おもしろく読んだけれどもこれは「おもしろい!」と言って人に勧めると変態だと思われる。「もういまさらかな(笑)」

『スクラップ・アンド・ビルド』はまたそれとは違い、毒やコミカルさもありつついままでとは違う読後感がありおすすめ。『タイプライターズ』のトークの内容もおもしろかったし、部長と2つしか変わらないのに本当に素晴らしいお話を聞かせてもらったとのこと。前回ともまた違った作りにいくらかなっている部分もあったり、又吉さんの貴重なお話も聞いてもらえると思うのでぜひぜひ見てほしい。

「あら、時間が来てしまいましたか?もう少し読書の話しようと思ったんだけど…まっいっか!」

羽田圭介さんの作品と『ナイトクローラー』をよろしく! 

 

○主観

 NEWSさん金田一のOPテーマ決定本当おめでとうだよーーーめでたいよーー!!!『四銃士』ってタイトルからしてかっこよすぎて期待しかないのにそのうえ「実は…」なんてさらに期待させるようなこと言って…もう知らないんだから!期待値振り切ってぶっ倒れたらしげさんのせいなんだから!うそ大好き愛してる。

シリウス』はシングルカット難しいかなと思ってたから、なんかまだひと動きありそうな言い方にそわそわしちゃう。2015年残り3か月、まだまだ嬉しいお知らせが待ってるって信じてる。信じて良い子に待ってる。目下の期待としては23日のMステフェスでシリウス披露してくれないかな、ということだけど。ちょっとだけ期待。

最近映画嫌いを克服できそうな感じしてるから、お金と時間に余裕を取り戻せ次第いろいろと映画観に行きたいなと思ってる。いま気になってるのは『バレエボーイズ』で、もともとノルウェーに興味があるからそういうところから練習していきたいなって。小説嫌いは特に治す気ないけど映画はできれば好きになりたいから頑張る。