好きで好きを好きと言って

『おれにモテてる時点でそれでいいんじゃないかな!』

 

2015年9月27日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

今日はリクエストの中からランダムに選んで読んでいく方式で。「なんか最近シゲ話したい話も特にないしっていう(笑)」

最近はそんなにアクティブ動いているというよりもひきこもっているんだそう。いろんなメッセージ、バラエティーに富んだメールに答えていきたいので目の前にいるながしまさんに選んでもらう。

「…(笑) いいね、絶対自分だとこんなオープニングにならないもん」

〈いま出張のために荷造り中なのですが、心配性なので大荷物になってしまいます。部長は旅先への荷物は少ない方ですか?〉

「ガチな相談というか」多い方だと思う。少なくても行けるけれどそもそも大きな荷物で過ごすことにそんなにストレスを感じないとのこと。中高のころから鞄パンパンに教科書を持ち運ぶタイプだったので重いものを持つことはあんまりストレスではない。たとえば携帯も、すごい軽いと持っている感じもないし手から落ちそうになるし、なくなっても気づかないので不安。重いとないのがすぐわかるし、基本的に重いことに抵抗はないそう。軽くすることだけ考えることもあり、最小限にしたいけれど最小限の中にPC1個入れたら「もう変わんないよね!」と結局どんどん入れちゃう。たとえばちょっとごはんに行くだけなら財布・携帯・鍵しか持って行かないときも多いけれど、出張や旅行は帰りのお土産分を想定しつつガラガラにパンパンに入れて行く。「何かある方がヤダもんね」

身体が軽い楽さより何かがないストレスの方がいや、荷物が重いストレスより必要なときに「あれ忘れた!」「持ってくればよかったのに」というストレスの方がいやだ。もしもに備えたいので特に海外旅行の際は海外用・日本用と財布を2つ持っていくそう。海外では日本の保険証はなんの意味もないし日本円も使えない。万が一に備えたいので薬も多めに持っていくだろう、とのこと。「そんな話をしてくか、オープニングから(笑)」

 

・音楽部

でんぱ組.inc「あした地球がこなごなになっても」

今回は前々からすごく楽しみにしていたという「あした地球がこなごなになっても」。なぜ楽しみにしていたかというと、漫画家の浅野いにおさんが作詞しており、浅野さんのファンだから。最近は浅野いにおさんの話をするタイミングがなかったけれど、いま連載している作品以外は単行本もすべて持っていたそう。持っていた、というのは人にあげすぎてほとんどなくなってしまったから。この間整理したらこんなに好きだったはずなのに浅野いにおさんの本が1個もない!という状況に…浅野さんのイラストレーションの本も持っていたとか。そんな、部長がファンを公言している浅野いにおさんが今回でんぱ組.incに歌詞を書いた。

浅野いにおさんが好きな理由のひとつに女の子がすごいかわいいというのがある。ルックスだけでなく性格・キャラクター含め、デフォルメされたかわいさと同時に裏腹ないわゆる「闇」(「闇っていう言葉を使うと簡単ですけれども」)、一方で抱えている人間くさいものが生々しくておもしろかった。特にはたちぐらいのときに読んでいてそういうのが好きだった。いまでも定期的に読み返すし、『にべもなく、よるべもなく』を執筆する際も、実際に北茨城の方に足を運んだけれどそれにプラスして浅野さんの『うみべの女の子』という作品を読み返したりした。『うみべの女の子』でも既存の曲の歌詞が引用されたり、「ソラニン」はアジカンさんが曲にしていたり、歌詞的な、ロマンティックな歌詞で、男の人が書くと恥ずかしくなりそうなのにすごい世界観になじむ。余談だけれど『ピンクとグレー』の映画主題歌をアジカンさんがやってくれるのでいつかその話もしたい。

絶対合うなと思っていて、浅野いにおさんの描く景色や世界観、言葉選びが絶対マッチすると思っていたらやっぱりはまった。「ぽいな~!」と思いつつも、言われなかったら浅野さん作詞とわからない、不思議な溶け込み方・親和性がある。知っていると浅野いにおさんだなと思うけれど、知らないと女性アイドル像やメロディーにマッチしていてすごく良い。MVにも浅野さんの絵が差し込まれていて、ファンとしても楽しめるし曲も良い。でんぱ組.incは最近注目度も高いし楽曲のレベルもすごく高い(「上からみたいで申し訳ないですけれども」)。いろんな方とコラボしながらも展開していて、映画『渇き。』で使われていた曲もすごい良かった。今回は部長がファンを公言している浅野さん作詞曲ということもあり、ぜひかけたいと思い選んだとのこと。

 

・おたより

オープニング同様いくつか選んだメールの中からながしまさんが選んでくれます!「この子たちの運命はながしまさんにかかっております!ふはは(笑)」

「1枚目…ズドン!」

〈私はいま15歳ですが、11月ごろ弟が生まれる予定です。なかなか名前が決まらないのですが、もし男の子につけるならどんな名前をつけますか?安産祈願もお願いします!〉

「あのねそんなね重大な任務僕は背負いたくないよ!恨まれるもん!」大人になって「お姉ちゃんが好きだったアイドルの人がラジオで答えたから僕この名前になった」と恨まれる!話としてはおもしろいかもしれないけど、画数や名字もあるし(「成亮カタカナにするときも念のため画数見たもん」)名前をつけるのは自ら辞退させてもらいたいけれど安産祈願はします。「無事ね(ぱんぱん)生まれてくれますように!」

部長の周りでも11月12月や最近に、少子化ってうそなんじゃ!?というぐらい子どもがたくさん生まれている。「無事生まれてきてくれることを祈っております!15歳差ってすごいね、かわいーだろね!」

 

「この感じでびしばし読んで、たまにはね」

〈部長は○○ロスってある?また、他の人の真似をしたくなることは?〉

○○ロスはあまりない。趣味が多いというと偉そうだけど、熱しやすく冷めやすいところもあるのですぐに次にいくから。最近、天気も悪くていろんな仕事がなしに(別日にペンディング)なったり、急に休みになることがあった。かといって天気が悪いので外にも行けず、何をするか思いずっと見かけだったアメドラ『ハウス・オブ・カーズ』を見ることに。ずっとシーズン1とシーズン2の1話だけ見て放置していて気持ち悪かったものの、時間もないし見始めると廃人になってしまうので見られないままだった。そこへ2日急に休みになったので「廃人になりたい放題じゃん!もう一気見よ!気持ちよかったね!」

相当おもしろいので一気見したくなる。終わってからちょっとロスって「このあと何しよっかな」と思ったけれど、読んでない本がいっぱいあったので中村文則さんの『教団X』や谷崎潤一郎の『春琴抄』を一日で読んだ。『教団X』は550ページぐらいあるけど1日で300ページ超えできるぐらいだった。わりとすぐ次にいくというか、次やりたいことがいっぱいあるので終わったら終わったという感じ。

だれかがやっていることを真似をしたくなることはあまりなく、人の真似したと気づいた瞬間に冷めちゃったりする。

 

〈最近生物部活動してないですね。いま家庭菜園をしようと考えているのですが、おすすめはありますか?〉

「生物部ね、またちょっと考えなきゃいけないんですけど」個人的なことだけれど一年前に誕生日プレゼントで30株ぐらい作れる水耕栽培セットをもらった。大きいものだと半分の15株ぐらいを育てることができ、LEDや換気も付いて調整されていて水を足すだけで栽培できる。1年前にもらったけれど長らく開けるタイミングもスペースもなかったものを、今回思いきってスペースを確保して作った。見た目もすごくかっこよく、プレゼントと一緒に種もいっぱいもらったのだけれど、全部やって最後の最後に賞味期限を見たらもらったのが7月なのに7月末。植物の生命力はそんなに甘くない、一年ぐらい軽々と超えてくれるだろうと思い全部セットして一週間、なんの変化もなし。「完全にもう生物としての能力を完全に捨てている、ただの丸!球体!いま(笑)」

せっかく作ったのでいま種を取り寄せている段階で、初期セットがレタスだったことと大きくなるものがいいかなと思いレタスをチョイス。他にもバジルとか水菜、小松菜などいろいろでき、1か月ペースで次に切り替えられるのでまた報告したい。

 

〈初メールです!(「部員ネーム、ビギーバギー…初メールかな?見たことある気がしたけど」)僕は男子ですがなかなかモテません!どうしたらモテますか!?〉

自分で言うのも忍びないけれど、モテたかったらこのラジオを聴くべきじゃないんじゃないかと思う。こんなニッチでマニアックだと言われていて(「僕はね自分ではマニアックだと思っていませんが」)、音楽とか映画とかそんな話ばっかりしている。「いややっぱ足速いやつがモテんだもん!いまテニスやるやつがモテるって聞くよ?」

モテる人は日曜日の深夜になにをするんだろう、と考えた結果、「パスタ作って!(笑) 筋トレして寝るんじゃない!?モテる人は!すっごい偏見でしゃべってるけどいま!(笑)」

さっきこのことを言ったらそんなネガティブなこと言わないで、いつか大学なりなんなりで映画・音楽・本の知識が役に立つ日がくる、あるとモテると言われたけれど、部長は身に覚えがないとのこと。身に覚えがないのでビギーバギーくんの相談にのれるかわからない、一般女性の感覚はわからないけど、モテるためになにかをしている人より自分の好きなものを貫いている人の方が好き。「おれはビギーバギーくんのことが好きだよ、うん。おれにモテてる時点でそれでいいんじゃないかな!」

 

○主観

海外旅行のとき財布ふたつ持ってくのわかるーーーーめっちゃわかりすぎる…わたしの場合パスポートとかの超貴重品入れるためのウェストポーチに日本のお金・海外のお金をお札数枚コイン数枚入れて、手持ちのバッグに日本の財布と海外用の財布入れて、その海外用もたとえば2か国行くなら2か国分用意する。それぐらいしないと不安で仕方ない。北欧4か国行ったときとか常に鞄に財布4つ入ってて、さすがに自分でもばかばかしかったけどその代わり安心を手に入れられたから満足。おれのターン!重い鞄をいけにえに捧げて安心を召喚!

最近アメドラの話聞かないなーもう見てないのかなーって思ってたから久々にお話聞けて嬉しい!しげさんがそんなにおもしろいおもしろい言うってことは本当におもしろいんだろうからわたしもいつかレンタルして見てみようかなあハウスオブカーズ。関係ないけどアメドラと言えば今年4月にファイナルシーズンやってた『CSI:NY』シリーズがめっちゃ好きで、でもファイナルで終わっちゃってすごく寂しい…CSI:NYロス…。あとみんなセトリプレイリストって作るんだね!作ると逆にロスに陥りそうだから作ったことなかったけど、Whiteの円盤発売が発表されたらわたしも作ってみよかな。思い出に浸りながら発売待ちたい。

今回最後の男子リスナーからのおたよりへの返事が最高すぎて、聴きながら声出して笑ったしきゅんとしたしでも~~忙しかった。ラジオネームとか部員ネームとか覚えてるんだなあってところにまずきゅんとして(個性的な名前だったからかもだけど)、最後のおれにモテてる時点で~っていう答え方がナチュラルにかっこいい。そんなだから男の人からもおモテになるのでは!?ずるい!ずるい!ビギーバギーくんのこころもビギーバギーくん以外のリスナーのこころもさらっとかすめとっていくの本当にずるい…さりげに一人称が「おれ」になってたのもめっちゃきゅんポイント。シゲ部のときってだいたい「僕」使ってるし実際15歳の子の名付けてメールには「僕」で返してたのに、あれかな、男の子からのメールだから無意識に男っぽい部分出ちゃったみたいな。きゅん。男性リスナーからのメールって全然関係ないはずのこっちも嬉しくなるししげさんもテンション上がるみたいだし、もっともっと増えてもっともっと読まれていってほしいなー。

あと安産祈願でちゃんとぱんぱん!って二拍手してるところにとても好きを感じました。好き。