目で見て目では見ないで

『3分もオーバーしてた』

 

2016年8月14日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「こんばんはぁNEWSの加藤シゲアキです!今週もスタートしましたFMヨコハマSORASHIGE BOOK。あお盆ですか!えーじゃちょっとまずはメッセージひとつね、読んでいきたいと思います!」

〈いつもシゲちゃんの活躍を見て元気をもらっています(「ありがとうございます」)。私には24歳の息子がいて、教師になりたいという小学校のときからの夢を叶え、高校で社会を教えて2年目になります。シゲちゃんがドラマで高校の数学教師を演じると聞き、主人と一緒に見て「息子の授業風景もあんな感じなんだろう」と話していました。家を離れ一人頑張っている息子に会いたくなりました。忙しい毎日だと思いますが体調管理に気をつけて元気な姿を届けてください〉

「ありがとうございます!そうすねあの、まこれ数学の教師ということなんでぁの『時をかける少女』の方のことだとは思いますが、え無事ね、えードラマも終わりまして、んん!よかったんじゃないかな!ふはは(笑) よかったんじゃないかなっ、としかなんていうんすかね、まあ…ば僕はねそのちょっとしたこう、まスパイス的な役割でドラマには参加させてもらってましたけどあっという間ですね5週だとね!うん。え~まあほんとにあの~僕も、いまは、あのーヨシノリ先生と24時間テレビのドラマの、方を、あっ予定では、昨日アップしていると…この感じ、時かけっぽいすけどね!(笑) 昨日アップしている、らしい、みたいな。えー予定ですけども。まこっちでもほんと先生を教えてもらわせて、あ先生役をやらせてもらってほんとにこの夏は、先生づくしの、夏でしたやっぱあの、先生って楽しいなあってちょっと思った!や、なんか偉そうだけどさあ、教えるっていう~のって、楽しいん、すよ。なんかこう、ぁの、伝わるし、その~…なんか、その子どもが変わっていく姿もさあ、なんかいろいろと見守ってると、ね、目に見えて人が変わっていくって、楽しいじゃないすか。だから子どもとかもそうだけどあーもうなんかこんなふうにできるようになったっていう。きっと僕~を見てる、ファンの方もそういう目線だとは思うんですけどね!加藤変わっていくっていうさまを、楽しんでもらっているとは思うんですけれど。

いやほんとにあのでもやっぱりあの~ヨシノリ先生~~は、まその見えないってことも含めて、やっぱ相当な努力をされてるから、や、お芝居だとね、その~楽しい部分、つらい部分もそのなんていうのちゅうしゅ、抽出して演じるから、ほんとに全部を、知った気に、では話せないんだけど、や大変だと思うよ、ほんとに。まあいろんなところでドキュメンタリーとかちょっとしたこう~イントロダクションね、ヨシノリ先生の、ご本人のドキュメンタリーなんかも流れたりしますけれど、やっぱ毎年生徒の、声を覚えて、で、ちょうど教科書が変わったんですって。ま僕あのこないだ~こないだじゃないクランクインの前日に、見学さしてもらったんですけど授業を、授業を見学して、え~~ま先生とお話して、っていうやったんですけど、やっぱりこう、教科書が変わる、と、全部覚え直し。で点字とかも全部読んで、だからこう見えないからさ、す、すぐこう、生徒があ、合ってるかどうか、文字通り読んでるかどうかもわかんないし自分も、あれこれってそうだっけみたいな、瞬間もあるんですよね。それをほんっとにまい、こうちょっとした変化の中でも努力しなきゃいけないからほんと大変だと思うんですけど。

いやーでも、まあ自分でえ、演じてるからよけい思うけど、ほんとにこうヨシノリ先生みたいな方に自分も教わりたかったなみたいな、僕はもうすれた、中高、小中高とね、うん(笑) そういう感じだったんで、なんか先生とこうあんまり距離、を詰めるの苦手だったというかぐいぐい来られるのやだったけど、まなんかそういう自分を変えてくれたかなあなんて、思ったりなんかもしましたけどねぇ。というわけであの24時間テレビの、えーヨシノリ先生、心を失って光が見えたというドラマ主演やらせてもらいます!そちらの模様もねまあラジオで、えー少しずつ話せたらな、もうあと2週間後だから!ね!びっくらだね。まいろんなこともやって~るんですけど他の企画とか、まよさこいもそうですし。あの~まあ24時間テレビの、模様というか、まあ舞台裏まで言うとね、あれだけど…当日まで僕もなに、そのー放送されるかちょっとわか、りきってない部分もあるので、ま話せるところからちょっとずつ話していきたいなと思います!え~ということで、今週も30分よろしくお願いします!まず一曲目は、えー『時をかける少女』の主題歌でもありました、NEWSの、「恋を知らない君へ」」

 

・音楽部

坂本慎太郎「できれば愛を」

加藤シゲアキの今週の音楽部ぅ。以前もね、あの~かけたんですけど。坂本慎太郎さんの、えー3rdアルバムが出ました。えー『できれば愛を』というアルバムでございます7月27日かな。えー前回は『ナマで踊ろう』というアルバムで、まああのそんときも話したんすけどゆらゆら帝国ってまあけっこう~まなんていうんだろなあ、オルタナティブ、っていう~のかなあ、やっぱりこう、ああのゆらゆら帝国サウンドっていうやっぱ、あって。ほんと、まあ、クセがあるっていうんすかね…ポストモダ、ポストロックみたいな、ポストロックとかも言うのかな、なんていうんだろ…あの~サイケ、サイケだね!サイケデリックロック、オルタナティブロック、そんな、あたりよく言われてますけど。『ナマで踊ろう』のときだからゆらゆら帝国が、いくつか好きな曲もあるけどちょっとこう、なんつんだろなぁ、プロすぎるというか、入口としてはこう、やっぱさあ、わかりやすい音楽が好きだったね、僕としてはちょっと、どう聴いていいかわかんないなみたいな、ところずっとあって、でもやっぱす、すき、音楽好きはゆらゆら帝国やっぱもれなく好きで。ん~!とか思ってて、わ、で『ナマで踊ろう』んときも、みんながそんなに熱狂してるのがわからなくて僕もすぐ聴いてもよくわかんなくて。僕のそのもともとのイメージは『愛のむきだし』っていう映画の、「空洞です」っていう…すげー曲だなって、もうやっぱ、なんていうんだろなあ、と、特殊な、独特な、やっぱり、雰囲気の曲なんすけど、まそのイメージがあったまま、前回の『ナマで踊ろう』、聴いて、やっぱや、す、なんかわかんないなあ~って思ってたんだけど聴いてるうちにやっぱだんだん好きになってきちゃって。てかすげえなっていうのが聴けば聴くほど、あの思うようになってって。まあ最近そういう話よくね、だからまあこないだの桑田佳祐さんの「ヨシ子さん」もそうだし、あの上海蟹の、ぁのくるりもそう、ま岸田さんもやっぱりいろんな~、なんていうんすかワールドワイドな音楽を取り入れてるとは思うんですけど。坂本さんもやっぱそこ~があって、前回はすごくなんていうの、終末論的な、だからわ、怖いな~って思う人多いと思うんですよ。で実際に本人ものちのインタビューで怖いって言われたみたいな、確かにね怖いかもしんないなぁって、うん重いというか。

で今回、どうやらその怖いと言われた雰囲気を踏まえて、ちょっと明るい、音楽を作ろうとした、らしい。でもそれを聞いて、ま、前回は、あの人類滅亡後に流れてると、常磐ハワイアンセンターのハコバンの音楽っていうテーマだったらしくてもうそれ(笑)、おもしろすぎるでしょ!っていう(笑) 今回は、夏休みの最初の日の朝っぽいアルバムを目指した、当初ね。ただまあ最終的なテーマは、あのー顕微鏡で覗いたラブ、っていうもうだからわからないと思うんだけど(笑) わからないんだよ!わからないんだけど前回そのだから夏休みの朝日、朝っぽいなんかこう、あぁ今日から夏休みだぁ!みたいな音楽を目指したらしい、その前回ちょっとこわか、怖いとか重いとかっていうところがあった、んでしょうね、もっとハッピーなアルバムにしたかったって言うんですけど早々に挫折したらしく、やっぱそれも本人もおっしゃってるんですけどこう、ボーカルがね、やっぱこう坂本さんの声、としてもやっぱこう、うん、その~独特な雰囲気が、前面に出る、ゆえに、どうしたって明るくならないみたいな。なるほどなと思ったんですけどガレージパンクみたいなきらめきやりたかった、けど、あのーフレッシュな音楽やりたかったけども、やっぱこう~まごじゅ、50、なのかな?もう、50歳、前か、になってそういうものってやっぱこう~、若さみたいなものフレッシュさってやっぱもう出ないっていうか、物まねになっちゃうみたいなことおっしゃっててなあなるほどなあみたいな。

なんか今回もそのやっぱりどうしたって坂本サウンドになるんですけど、なんか終末論的なテーマじゃなくてやっぱ顕微鏡で覗いたラブっていう、ま顕微鏡で覗いたラブっていうのを、なるほど、っていうその説明してるとこもあって、えーまその、恋愛とかラブ&ピースとかすぴりじゅ、スピリチュアルな感じとか、人類愛じゃなく、デカい感じじゃなくてもっとミクロな、なんか自分の悪いところを免疫細胞が治してた、とか、なんか汚染されたバクテリアが浄化したみたいなラブだっていう、あ、なんか聴くと、あーちょっと確かにそういうふうな、歌詞とかもあったり、あのもっとちっちゃ~いちっちゃいちっちゃい愛ってことなんでしょうね。まあもうこの、テーマ、愛愛言ってますけどほら、今年のテーマ24時間テレビ、テーマ愛ですから、まそこも含めてちょっとこう今日はこの坂本慎太郎さん「できれば愛を」っていう曲をかけたいなあと、ということもありまして。

やっぱこう、浮遊感があるんですよねその、宙ぶらりんな、感じ、なのに、太い、一個一個の音、まかなりやっぱ音数少ないので、それもやっぱほんとに、うん、全体アルバム通して聴くと、やみつきになるというか、あやっぱすごいな~と、僕は今回改めてね、思うようになりましたよ。ほんとに、えいいすごいまた今回も、やっちゃってますねっていうアルバムなので、あのぜひぜひね今回も、聴いてほしいなと思います。ほんとに素晴らしいアルバムでした。えーというわけでその中から聴いてください表題曲にもなっております!坂本慎太郎さんで「できれば愛を」」

 

・おたより

「えーシゲの部活ぅ。『おれさまのいうとおり』っていうあの、小説の感想が、たくさん来てるんでそっちを話そうかなと思います!」

〈『おれさまのいうとおり』読みました。物語の中で複数人の視点を行ったり来たりしていると混乱してしまうこともあるのですが、この小説ではそれがまったくなく、自分の頭の中で昔の「俺」と未来の「俺」の声が交互に聞こえてくるようでした。シゲアキ先生は自分もタイムリープできるとしたら過去に行って忠告したいという思いで書かれたのでしょうか?〉

「ぁえ~まああんまりねえ、自分がこうしたいああしたいっていうこと、じゃなくてむしろ、こうしないだろうなあっていうふうに、小説のときは展開を考えてくことが多い、ですよ。だってやっぱり、未来に行きたいと思うんだよね、過去に、よくさ、そういう話、も死ぬほどこういう仕事してると聞かれるんだけどさ、ぁの…タイムマシンがあったらいつに行きたいですかみたいな、もいつにも行きたくないっす!みたいな。おれあっても絶対乗らないと思うんだけど。そのなんていうの…たとえば自分が事故に遭うとか、わかってて、それ、を避けるとかはあるかもしんないけど、なんか別に将来の自分見て、どうなっててもなんか知りたくないし、じゃ過去行って、あの過去正すってのもなあ~みたいなことを思ってたんですけど。ま過去に行くって人でもあんまいないと思うんだよね、ど、たぶん統計取ったら。だからまあ、過去に行って自分のアドバイスするっていう話のがなんか、めずらしいかなあと思って書いた、っていうかね。うん、そんな話、そうなんですよ、実はだからなんか、小説、加藤さんそうなんですかみたいな、なんか、ま、そういうときもあると思うんだよ、なんか、加藤さんに出てくる、女の子いつも似てますねみたいな、そういう子がタイプなんですかみたいな。えぇ、そういう子がタイプなのかなぁ~みたいな(笑) ぜんっぜん無自覚ですけどぉ、もしかしたらあんのかなあみたいな、それはだからねちょっと僕の技術の問題でついつい似たような子を書いてしまうっていうか。じゃ谷崎がマゾなのかっていうとわかりませんけどっていうね、とこはあるけどね。

え~というわけで次にもそんな感想を読んでこかな。けっこう今回高校生からのぉその感想が来てて、高校生で『野性時代』を買うっていうその(笑)、えっシュールだなあとかちょっと思ったんですけど」

〈『おれさまのいうとおり』読みました。いつものシゲ部長が書く物語とは少し違うなと思いましたが、その後クラウドで確認したら「いつもよりぶっ飛んでいた」と書かれていたのでやっぱりという感じでした。いつもと違っていても文章の中にはユーモアあふれる部長らしい文があっておもしろかったです。特にてんとう虫が蝶々になったりセロリになっていきなりしゃべりだしたときは遊び心があってかわいらしいなと笑ってしまいました。移人称で書かれていましたがどの俺にも自分勝手さがあり、同一人物だと思えておもしろかったです。「俺」は少なからずシゲ部長に重なるところがあるのかなと感じたのですが、モチーフは部長自身なのでしょうか?〉

「これもほんとねだからさっきの話にもよりますけど、別に自分をモデルにして書くとかなくて、ま「俺」だから、ま自分に近い方が書きやすいっていうか、っていうことなんすよ。でやっぱこう~あの時かけのパラパラとかもそうなんだけど、その人を表すときに、なんかその時代に流行ったものって、あるじゃないですか。でパラパラとかもさ、おれからしたらよ?おれから下の世代はみんなパラパラ知ってると思ってたんだけど、まじでもうえっパラパラってなんですかみたいなほんとに言われるわけよ。まじかと、み、なんで、あんなみんな無表情で踊ってるんですかみたいな。確かに(笑)、確かになんであんな無表情なんだろうと、僕は、世代というよりは、僕より上の世代なんですけど、それを見てたから。だから自分が子どものときに見てたものをみんな子どもも見てた気になってるけど、っていう、なんかま、その世代を表す、なんていうモチーフなんだよね。

だから、ま僕も自分の中2のときにさあ、でいま、をせ、をいま、いまとしたら、過去、中学2年生が、まあ、2001年ってことになるとね、そう自分が使ってたモチーフを使った方が楽でさ、だからま、ファイナルファンタジーとかさあ、あのドラクエとかさ、そういう要素とか、プレステ2とか、まあそういうものを使っただけなんですよ別にねぇ、自分をモチーフにして書こうなんざね、むしろ僕のことをね、その、悟られたくないんですよ!小説からなんか!(笑) まにじみ出るものはあるんでしょうけどね、っていうことなんですよ、はいはいあっ、もう、終わらないと…3分もオーバーしてた(笑)」

 

○主観

小説から自分のことを悟られたくないしげ部長のことがやっぱり大好きだなと思いました。(一言感想文)