ズーム・イン・オン・ガッズィーラ

『そういうの大好きだよシゲは!』

 

2016年9月11日●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

 

「こんばんはぁNEWSの加藤シゲアキでぇす。今週もスタートしましたFMヨコハマSORASHIGE BOOK。すごい夏っぽいっていうかねぇメッセージ来てるけどねえ、夏っぽいって言わないかこういうの」

〈先日お歳暮でたくさんの缶詰セットをいただいたのですが、その中にあったカニの缶詰をなにに使って良いかわからず、いまだに使えずにいます。料理上手なシゲ部長ならどう使いますか?カニの缶詰を使えるレシピがあればぜひ教えてください〉

「なるほどね、カニ缶パァンってあったら、けっこう使う、けどなあ~カニ缶。まあ、けっこう便利っすけどねえそれこそかに玉みたいなものさくっと作ってもいいですし、わりとパスタで使うことが多かったなぁ~いままでは。でそのトマトクリーム、カニパスタみたいな、まあもう簡易的なね、ただ、そカニ缶って、そんなに、なんていうの、ミソとかがあるわけじゃないから、コクはそんな出ない、パターンのときは、もう、キャベツと、あのカニ缶で、オリーブ、あオイル系のパスタにしてしまう。そんなんいいんじゃないすかね、まちょっとなん、キャベツの旬過ぎたかもしれないすけど…あ結局パスタってすげえ、パスタにするとすごいラクなんじゃないかな、僕の、おすすめはね。すげ簡単だしね、すぐパスタを勧める自分はあんま好きじゃないんだけど。まあまあいいと思いますよ、バリエーションも出てね。はい、というわけで今週も30分よろしくお願いしまーす」

 

・音楽部

Chance The Rapper「NO PROBLEM」

加藤シゲアキの今週の音楽部ぅ。えー今週は、まぁ最近というかここ特にね、近年、話題になっておりますが、えー…ヒップホップアーティスト紹介したいと思います。その名も、Chance The Rapper、うん。Chance The Rapper現在ね23歳のアメリカの、ヒップホップアーティストですけど…えーまあ、先日というか先日じゃないね2016年5月、5月に、あの、『Coloring Book』という、アルバムが出てここがまたすごい、ぁの話題になっていて、あの~ちょっとまた名前が広まったんですけどこれじ、この時点で3作目のミックステープだったんですけど。あの~、まあ、ん~ちょっまあすごい、いろんな人、出てきてさ、なんかいまフランク・オーシャンとかもリリースがあるからちょっとどっちかけようか迷ったんだけど、ちょっと前、だけど、このChance The Rapper、かけようかなと思います。

ん~、なあんすかねえ、こういうパターンって言い方するとひとくくりにするとあれかもしんないすけどけっこうこのミックステープ作ってて、えー、大物アーティストに注目され、そっからこうどんどんどんどん、脚光を浴びていく!っていう…あの~、ケース、けっこうあったと思うんですけど。そ今回ねその~、い、いまいま、こ、ここ近年かこれも、あのすごく無料にこだわってるんすよ。あもちろん本人の実力、曲も素晴らしいんですが、傑作などれも傑作なんですけど、もうひとつちょっと特徴的なのは、無料ダウンロード形式、に、こだわっている。無料ダウンロードのみで、ビルボードの、トップ10に食い込んだんですよ。え~それって、どういうことかっていうとなん、なんま、なん、お、なんだん(笑)、何ダウンロードで1枚分っていう計算になるんですよねそうするとすぅごい数の、あ61万8千回か、っていうダウンロード形式、で、ちゅう、あの、ビルボードに食い込んだのかな?うん。すごいまぁそれって、まある意味、ちょっとこういまの音楽システムを壊しにかかってるというか、まいまもう全体的にサブスクリプションていう、あの、音楽定額サービス、がわりと主流になってきて、るじゃないすか。まそこにもう、そこにだけ便乗するというかそこでしかもう曲を作らないっていう、のはすごく新しいあり方でしかもそこで、現時点で成功を収めているアーティストなんじゃないかな。まちょっとひとつの分岐点になるであろう、あのリリースの仕方。

うんでその『Coloring Book』ってい曲はすごいまあいろんな方と、コラボしててジャスティン・ビーバーからカニエ・ウエストから、えーリル・ウェインやらもういろんな方々がね、ほんとに相当、あの~~傑作ですもうほんとにずーっとこれだけ聴きたいなと思うぐらいなんですけど。まあなかなかね、なかなかい、なかなかここ最近いろんなアーティストまたやっちゃってくれちゃって、かける曲迷いつつも、うんまほんとにあの、素晴らしい曲なんで、ぁの…僕はケンドリック・ラマー聴いたときぐらいの衝撃をまた、今回も、受けております。えーぜひぜひ、聴いてほしいなと思います。その中からまあ、特にいまあのMVにもなっていますから、あの入り口で聴きやすいんじゃないかなという曲、え~この『Coloring Book』の中から、かけたいと思いますぅ!それでは聴いてください、Chance The Rapperで、「NO PROBLEM feat. Lil Wayne & 2 Chainz」」

 

・おたより

「シゲのぶかつ!いや~もうね、お、遅ればせながらもうおれは今日はこの話しかしねえよっていう、強硬なスタンスで。わかるかなぁ~僕がいま、遅いんだよねほんとおれ遅いんだけどまあねやっぱり、話したい!『シン・ゴジラ』!(笑) いや~~やっぱもう~まあおもしろいおもしろいと、こんんなにバズるとは思ってなかったけども。ぁの…まあ話題にもなってますし、この夏はみんな『シン・ゴジラ』だったんじゃないかなあともちろん僕も行く気ではあり、ったんですけど。さあというわけで『シン・ゴジラ』にしかめぇがに関する『シン・ゴジラ』メールがたっくさん来てたんですけどちょっとガンガン読んでこうかな」

〈『シン・ゴジラ』観てきました。わくわくするストーリーの映画で、ゴジラが街を破壊する映像がとても迫力と現実味があり、おもしろかったです。キャストも豪華でした。シゲ部長はもう観に行かれましたか?〉

アイマックスで『シン・ゴジラ』観てきました。迫力のある映像・音、すべてが最高でした。加藤さんは観ましたか?〉

「すごい聞くじゃん僕に」

〈たくさんメールが届いていそうですが、『シン・ゴジラ』観ましたか?私は『シン・ゴジラ』を観て、生まれて初めて映画がおもしろくてパニックになりました(「そんなに!?」)。最高に楽しくて、私の中の小3男子が暴れだしました。庵野監督の作品もゴジラもノータッチで来たので(「まじか!」)、初めての世界観に圧倒されました。シゲアキくんの『シン・ゴジラ』の感想もぜひ聞きたいです〉

「さあさあさあ、いろんな意見来ておりますがもうちょっと読もうかな」

〈シゲアキさんは『シン・ゴジラ』ご覧になりましたか?これまでのゴジラの設定を一新しつつ、1954年公開の初代ゴジラのオマージュが散りばめられた新しいゴジラ、大変おもしろかったです。庵野監督はアニメ『エヴァンゲリオン』を監督された方なので、各所で『エヴァンゲリオン』の要素も含まれていたり、ゴジラエヴァンゲリオンも好きな私にとってはとても熱い気持ちになりました。シゲアキさんは幼いころにゴジラを観たことはありますか?もしあるなら、『シン・ゴジラ』についてどう思いますか?〉

「なるほど、んーあもういっこ、これも読もうか」

〈お忙しいと思いますが『シン・ゴジラ』ご覧になりましたか?私はゴジラ映画を観たことがなかったのですが(「これすごいよねこんだけ観たことゴジラにを観てない人が、行ってんだもんね」)、『エヴァンゲリオン』の庵野監督ということで観に行きました。エヴァファンの私としては「それより早くエヴァの続きを!」と思っていましたが(「(笑) あー序破Qの次をね」)、さすが庵野と言わざるをえません。不測の事態と現実とのギャップが埋まらない様は大震災のときの日本を思い起こしました。ところどころに皮肉が込められている場面がありますが、最後には日本の底力を感じさせられ、エヴァを感じる戦術には興奮しました。エヴァ好きのシゲ部長の感想もぜひお聞きしたいです〉

「ん~~やあまあそうっすねこ、ちょっとさくっともういっこ読むね」

〈『シン・ゴジラ』ご覧になりましたか?固定観念が一気に崩され、たかがゴジラ、されどゴジラです。こんなに映画を観たのは『ピンクとグレー』以来です(「(笑)」)、もう『シン・ゴジラ』のことしか考えたくない!〉

「これだよねでも映画のさあ、やっぱゴジラよっていうなんか…加藤さん24時間テレビを、あの忙しかったと思いますけどいま休みあったらなにしたいですかって言われて僕ゴジラ行きたいですっつったらえっ!?加藤さん、そんな、忙しくて最初に観たい映画ゴジラなんですかつって、ゴジラだよ!みたいな、加藤さん、フランス映画とかじゃないんですか!いや違う!シゲのことわかってないなあ~みたいな。こんなときこそ!なんかこうマーベルとかゴジラとかそういうのだよ!みたいな、スカッとして、そういうの大好きだよシゲは!って(笑) 思ってましたが!や~やっぱねやってくれましたよ。

あの…ま正直、ぁの…日本でゴジラ、しゃ、昨年もねゴジラの公開でもちろん僕行ったんすけど。あの~…ん~、アメリカのゴジラも、まあなかなか良くて、あのときに、歌舞伎だな、と思ったわけですよ。なかなかゴジラ、まず、いやぁちょっと待ってこれどっから話そうかな、どっから話していいかわかんないけど…ゴジラ~の、新しくゴジラをする場合にまず、大事な要素のひとつは、ゴジラの造形?ゴジラどんな形してんのってとこだと思うんですよ。で、アメリカ版だとまぁネタバレにならないと思うんですけど、けっこう、経ってからゴジラの造形が出てくる、でそれも下から舐めるようにど、上がっていって顔が映ってギャ~~!!みたいな、そこ完全に、歌舞伎のね、見えを切る感じなわけですよ、よッ!ゴジラ屋!っていう、よッ!ゴジラ屋!って言いたいんですよやっぱゴジラに関しては。あっ僕も映画の原体験が『ゴジラ vs モスラ』なんでやっぱりあの、ゴジラはやっぱり、ちょっと全部観てるわけじゃないすけど今回おれゴジラ好きなんだなあと思って改めて気づかされましたが。

ぁの…今回のゴジラは新しかった!フレッシュだったまさか!最初のゴジラがこんな!こんななんて!いま巷では蒲田くんなんて言われてますけどね蒲田に上陸するんで。蒲田くぅん!蒲田くんおもしろかったわ!まそこもひとつの、造形っていうか、ん~最初から最後まで、い、いろんなゴジラが見られるというと、いろんなゴジラが見られるっていうのがひとつねえ、たまらなかったですよねえそのいろんなキャストが出てるっていうのだからほんとに、庵野監督が魂かけておれ、撮ったなっていう~もう、意地でも失敗しねえぞっていう気合いを感じた作品だっただから、エヴァの音楽とか露骨に使ってるし、まエヴァタイポグラフィー、エヴァタイポグラフィーっていうのまあ、言うたら、市川崑さん的なオマージュ、だったりとか、まあ今回いろんなオマージュ元ね岡本喜八さんのね、あの~『日本で一番長い日』とか、『沖縄決戦』とか言われてますいろいろ、僕観てないんですよそのへんちょっと、まあ勉強不足で、あの~いかに自分がね、ぁのオマージュ元を知らずに、エヴァ観てる時点でそこ観とけよ!って話なんですけど、ちょっと甘えてましたね今回ちょっと改めてそこ観たいなと思います。

まいろんなその、僕よりね、もっともっと映画ファン、の方、でも盛り上がれるようなその、オマージュもしかり、いろんなキャストが出てきたり、やっぱだれしも真似したくなるガッジーラという発音ねやっぱ、ガッジーラって言いたいよねやっぱね。うんそういう部分が一つひとつすごくフレッシュでしたし、まエヴァを好きな人はもれなく好きだと思うそのエヴァを、なんか、実写版で観たなっていう、まあ、そんな簡潔に言ったら失礼かもしれないすけど、エヴァの実写版って言ってもまあま多少過言じゃないぐらい。うん、まどっちかっていうとエヴァが、もうほんと特撮をアニメでやったらっていう、方向性だったんですが、うん、ぁの、だからま、順番としては原点回帰というか、なんですけど。ぁの…今回はその、部分も含めて、エヴァ的な、編集、まエヴァ的な編集はさっき言ったオマージュ元があるんですけど、だったりとか、あの異様な情報量ね、これだからそこ、これ難しいとかって思わないでほしいんですよねぇ。なんか、そこに大して意味ないよって言うとなんだけど、そういうなんか難しいことを使うというえんしゅ、でやりあう演出テンポっていう…そのへんの部分も含めて、めちゃめちゃおもしろかったなあと、思います。

でやっぱまあいろんなところでも指摘されてるけど一番、フレッシュだったのはだれもまだゴジラを知らないっていうていで作られた映画、だから、2016年に映画を作るならなるほどゴジラは作るんだなっていうので、こういうふうに考えるのは、なかなか勇気がいることだったんじゃないかなって思ってそれらすべてが、成功しているような、ふうに、僕は、感じました偉そうですけどね、うん。あの、エキストラでも出たかったなって思う、ほんとに、すごい、楽しい、映画でしたねああこれもう時間、もっとしゃべる気だったのに、メール読みすぎたなあ。いやでも、なーんかねぇ、いや良い終わり方だったしねえ。うぅん、巨神兵~のときにあこれありだな!って思った、あれ舞城王太郎さんの脚本がよかったんですけど。まさかこんなふうに『シン・ゴジラ』やってくれるとは、いや相当丁寧に時間かけて作ったんじゃないかなと思いますけどぜひ、観てない方は、だからやっぱいま、メールでも、見た通りゴジラをまったく知らない人でも楽しめるっていうのはほんとにすごいところですしこれエヴァも観てない人でも楽しめてるわけだからその人はまずエヴァ観よって思うけどね、うん。

さ、あぁこれだけ読みたい、あのーね、まだ公開されたねこれ、昨日、おれまだ観てないんだけど、おれ今年のナンバーワン傑作は『スーサイドスクワット』なんじゃねぇかなと、相当僕半年前ぐらいから期待して、たんで、えー、あの…バッドマンの悪役たちの映画、『スーサイドスクワット』これをね僕はもう、観てないけどいま、暫定1位にしているんですけどね。あれかな24時間テレビ終わって僕ちょっとそういう、アクション(笑) アメコミに、アメコミとか特撮ぐ観たがってる自分が欲してる自分がいるからっていうのもあるんですけどこれはぜひ、僕が観る前にみなさん観てほしいと思います!」

 

○主観

ゴジラのこと語りたいのにメール読みすぎて語りきれなくなってるしげ部長ほんと…笑 わたしの周りもみんんんなゴジラ観てて一様に絶賛してるからなんか行かないといけないのかなっていう気にすらなるけどしげ部長がこんなに言うんだから観てみようかなー。『スーサイドスクワット』はCM見て主人公の女の子がめちゃくちゃかわいかったから気になってる。部長が暫定1位にするくらいなら観ようかな。基本映画は外的要因がないとどうしても気が向かなくて観に行けないたちだから、こういうときこそ面倒くさがらずに観るべきだよね。