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つまり崩壊するゲシュタルト

『しょうもない夏を過ごしてます』

 

2015年8月30日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

〈『BRUTUS』拝見しました。宇多丸さんとのツーショット、とても素敵でした。撮影時のエピソードがあれば教えてください〉

BRUTUS』の「人間関係」はつながりのあるいろんなふたりの写真を篠山紀信先生が撮る連載ページで、今回は宇多丸さんから指名してくださったようで、とても光栄な反面緊張した。Fヨコではない他局のスタジオだけれど一度出させていただいたこと宇多丸さんのラジオのスタジオで撮影したとのこと。篠山紀信さんもすごい人で(「すごい人に囲まれてるなって」)、「フラットな私服で来てください」と言われたものの部長的には「フラットになんて行けねーし!」と。篠山さんは4枚しか撮らず、大判という、簡単に言うとでかいポラロイドカメラでその場で焼き付けるスタイル。撮影させてもらったことがあるので時間が短いのはわかっていたけれど、絶対目は瞑れない!と1回の集中力がはんぱなかったそう。「宇多丸さんはその点いいよ、サングラスしてるから(笑)」

デジタルと違いその場では見られないのでどんな写真になるか楽しみにしていたけれど、とてもかっこいい写真にしてもらえた。「人間関係」自体よく読んでいてそんなに記事があるページではないこともわかっていたけれど、宇多丸さんもいろいろと話してくれて、部長の作品も読んでくれているそう。『イガヌの雨』はすごいことになってるね、と言ってくれた。忙しいのに読んでもらえるだけで光栄なのにさらに褒めてくださって、宇多丸さんは文字通り師匠なので久しぶりに会えてよかった。そのときは『マッドマックス』が公開されてすぐのころで、「『マッドマックス』観た?」「いや~まだ観れてなくて、1,2、3を観て勉強してます」という話もした。余談だけれど宇多丸さんにもらった「Still Changing」のCDがライブのブルーレイディスク付きで、行きたかったと思うくらいとてもよかったそう。アルバムにもライブ映像がついているかなと思ったら、そちらはMVと「人間交差点」というイベントのダイジェスト映像で「あれ?これ短いんだな!」と思った。最近はRHYMESTERのライブをよく見ているとのこと。

 

・音楽部

荒井由実「晩夏(ひとりの季節)」

「というわけで今日ユーミンさんかけるわけですけれども」

部長が音楽を聴くときユーミンさんは大御所で、曲自体はいっぱい知っているけれど改めて聴こうと思っても曲数が多すぎてなかなか聴くチャンスがなかったところ、今年の頭に秦基博さんがユーミンさんの曲をカバーしているのを見た。部長の別のラジオの収録時、そのスタジオの中に無音字幕付きのテレビがあり、そこで見たのだけれどその歌を当時は知らなかった。表示されている歌詞にやられて、曲は70年代のものだけれど小説家としてこの日本語を知らないのはだめだという気持ちになり、急いでCDを買いに行った。

春夏秋冬をテーマにしたシリーズのCDをすべて買い、「晩夏(ひとりの季節)」はそのうちのひとつ。秦さんがカバーしたのも良いに決まっているけれど、やはりオリジナルを知らないとということで聴いたところ、ユーミンさんの独特な声もあいまってやはりオリジナルはすごい、秦さんがカバーしたくなる意味がわかると思った。カバーというのはその人を曲を聴きたいというのもあるけれど、なぜこの人がこの曲を選んだのかも楽しみのひとつで、秦さんがなぜ好きなのか理由はわからないけどかなり魅力的な歌だということに気づいた。「夕焼けを吸って燃え立つ葉鶏頭」という歌詞がどかんときて、ずっと聴いていたそう。

他の曲もやっぱりすごくて、最近は友達ともユーミンファントークをしている。たくさんの方にカバーされていて、エレファントカシマシさんがカバーした「翳りゆく部屋」の動画も見た。カバーされることによってオリジナルのすごさが浮き立つことがやっぱりある。この「晩夏」をかける時期について、今日が8月30日だからとのこと。「晩夏」を初夏にかけるわけにはいかないので待っていたんだそう(笑)

宇多丸さんつながりで、先日の嵐の大野さん・櫻井さんとの『アイドルの今、コレカラ』が館山での撮影で、遠いので移動中ずっとユーミンをかけながら宇多丸さんのラジオの神回を文字に起こしたものを読んでいた。最後にBase Ball Bearの小出さんと『ナンバーガール』について語る話があり、そのあとに宇多丸さんが付け加えた放送後記的なものを読んでいたら、小出さんの話の流れから若くて頑張っている子ということで自分の名前が出てきた。ユーミンがかかっていて、宇多丸さんと小出さんの対談を読んでいて、そしてそのふたりが初めて出会ったのはユーミンさんのライブという、本当にたまたまだけど「なんだこの偶然!」とつながりを感じてとてもびっくりした。

  

・おたより(なし)

楽しく夏を満喫していて、BBQしたりお祭りしたり本を読んだりと充実した日々を送っている部長。そんな折、ネット通販であるボードゲームを欲しいものリストに入れたつもりがカートに入っていて届いてしまった。人生ゲームなどのボードゲームとかUNOとか、友達とできるテーブルゲームが好きで、何かの話で出てからずっと気になっていた。それが今回届いた「カタン」というボードゲーム。ドイツで人気の、いま世界的にとても流行っているボードゲームで、無人島に複数の入植者が開拓し、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するというルール。90年代後半から始まった(1995年発売)ゲームで、開拓する島にタイルを張るところからスタートするのだけれど、その張り方も毎回変えられるうえ、パターンも何兆通りもあるらしい。楽しそうだし「カタン」という響きも良いし、人生ゲームも大好きだけどそればかりやっていてもな、何か新しいものを始めようと友達と話していたそう。

ちなみにその「カタン」、実はまだやれていないとのこと。先日友達とご飯に行ったあと友達の家で遊ぼうという話になり、「カタンやらない?持ってくよ!」と誘ったところ、友達が「おれカタン持ってるよ!」と返信が来たそう。部長がそれに対して(「こんな事故あるんかなと思ったんですけど」)無意識に「え?買ったん?」と送ってしまい、友達も「・・・」みたいな感じで終わってしまった。「めっちゃ恥ずかしい事故ってあるよね、と思った話(笑)」

その後、その友達の家に行ったらカタンを持ってないことが判明。その場にいたみんなカタンの気持ちになっていたので「カタンねーのかよ!」と。件の友達も部長を茶化す感じになり「カタンなかったん」などと言いながら、みんなカタンで遊びたくなってしまったそう。「カタンできなかったん」「た○んたか○ん飲みながらカタンしたかったな」などなど、カタンのことを探し始める始末に(笑) 「しょうもない夏を過ごしてます(笑)」

そこからボードゲームトークになり、世界には知られざるボードゲームがいっぱいある、ボードゲームブームだ、と、ネットで探していたらいろんなゲームが見つかった。たとえば「枯山水」は日本のわびさびを学びながら砂の庭園を再現し、徳を積みながら石を配置していきもっともセンスの良い人が優勝というゲーム。また、最終的に知った名前勝ちの「ハイテンション利休」は、詳細は調べてほしいけれど公式サイトの文言によれば、「プレイヤーは戦国武将となり、利休の茶会に出席する。茶会で自慢の茶器を披露し、利休のテンションを見計らい、ほどよい額の茶菓子を手に入れた者が勝者となる*1」ゲームだそう。「これわけわかんないじゃん!(笑) 利休だれなのみたいな、ハイテンションの利休ってどういうことなの(笑)」

いろいろボードゲームも深いと思い、ちょっとずつ試したいと考えている部長。ハイテンション利休は友達がその場で買っていたので後日やって、また感想を言いたいとのこと。「ハイテンション利休」というのもすごく良い言葉でタイトルとしてもおもしろいし、利休がイエーイ!ってなってるのを想像してしまう。カタカナと漢字の組み合わせは基本的にかっこよくておもしろくなっちゃうから、そう考えると手前味噌だけれど『閃光スクランブル』もピタッとはまるタイトルだった。最終的に「ハイテンション利休」は「ゲシュタルト崩壊」と似ているという共通性に着地し、頭が良いんだか悪いんだかわからない夜だったそう(笑)

 

○主観

今日のシゲ部、特に後半のボードゲームのくだりシゲ部にしてはちょっとめずらしくめっちゃゆる~っとしてておもしろかった(笑) 予告で「ボードゲームにはまった!」ってあったけどまだやってないんかい!って。カタンのギャグ祭りもハイテンション利休とゲシュタルト崩壊も、どれもしげさんがほんとに楽しそうにおもしろおかしそうに話すから聴いてるこっちも、聴いてるだけのこっちも、すごく楽しい気持ちになるから不思議だ。面と向かってないはずなのに面と向かってお話してる感覚。 カタンもハイテンション利休も、どんな感じだったのか報告してくれるのが楽しみだな。