シンセサイザーとときどき塩

なめこと豆腐とときどきネギ』

 

2014年11月9日放送●SORASHIGE BOOK

 

・オープニング

「メッセージ来てます~ラジオネーム、セミ。…セミ!?(笑)」

デニーとシャアは元気?〉

「元気は元気なんすけどやっぱりちょっとしっぽに白い点がときどき出るんですよ、その量が増えてきたのでこれは1回ちゃんと病気を治さなくちゃいけないと」

水槽を洗うイメージで、液体の薬を丸ごと入れてみたり、そうするとフィルターが成分を吸収してしまうのでフィルターを取り除き、そうすると毎日水替えが必要になってきたり…となかなか大変らしい。最近のはすごく便利になっていてカルキ抜きも簡単にできる一方、優れすぎて薬の成分まで分解してしまうのでシンプルなカルキ抜きにしてみたり。それと水槽の水に塩を入れ、0.5%くらいの塩水を作るのも良いらしく、浸透圧で金魚の体に付いた寄生虫?を剥がれやすくなるとか。

いろいろやっても正体不明の病気はなかなか治りきらず、根気強く面倒を見ていると言う部長。金魚は基本的に絶食でも問題無く、エサやりしなくても1か月くらいは生きるんだとか。フンで水槽が汚れてしまうのでエサをやりすぎるのは逆に良くないのだけれど、体力がないと治るものも治らないので様子を見ながらエサはやっている。また、部長宅の水槽は13ℓ(筆者注:約300×200×250の小型水槽)なので、0.5%の食塩水を作るためには65g(!)の塩が必要になる計算。「家の塩なくなんじゃねーかなと思ってこのままやってると(笑)」

毎回約5ℓの水を入れ替えるので必要な塩は25gだとしても塩がなくなっていくとのこと…。「なかなか手間のかかる子たちですよほんとに。まあかわいいんですけど」

さらに先日、水槽を洗っていたら蓋のガラスを割ってしまったため(「パリーン!みたいな」)いまはサランラップで代用しているとか(笑) 「水槽買い替えようかなーみたいな、このタイミングで」

資料を読んだりネットでもなんの病気か検索したり、金魚を飼うのは本当に大変で毎日格闘しているけれど、早く良くなってほしいとかわいい家族の健康を願う部長だった。

 

・音楽部

Cocco「パンダにバナナ」

部長が女の人にカラオケで歌ってほしい曲→「Coccoさんのトビウオが虹越えてくやつ(=『強く儚い者たち』)」

 

・おたより

「前ちょっと話してた『アバウト・タイム』の感想がけっこう来てる」

〈『アバウト・タイム』は個人的に今年No.1の映画〉

〈『アバウト・タイム』観ました。タイムトラベルものは敬遠してましたがリチャード・カーティス監督の最後の作品(「あ、そうなんだね」)と聞いて観に行ってきました。部長は観た?〉

部長も観てきた映画『アバウト・タイム』について。タイムループものというよりはタイムトラベルもので、ある家族の男性は20歳になると過去に行けるというお話。宣伝では女の人が映っていたため恋愛ものかと思っていたらまさかの家族(父子)もので驚いた。「タイムトラベルものとかって、それOKとしたらそこはどうなの?って思うところは…整合性取れてるの?って思うとことはあった」

親子ものだったことが意外だったのと、タイムトラベルものはどうしてもわがままで自己中心的な行動に見えてしまう(「成功するまでやるってことだから」)ため、「えー!」と思ったそう。けれど着地点にはなるほどと納得し、女性にもおすすめしやすいと評価。

一方、以前このラジオでも話題にしたラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック』も観に行った。これは『FORMA』と『ジャージー・ボーイズ』の間に入って2位にランクイン。「まさかの、ラース・フォン・トリアーの喜劇じゃないすかみたいな、ちょっと笑っちゃって」

でも『アバウト・タイム』とは違いこれこそ女の子にはおすすめしづらい。「なにこれ!?」と部長は笑ってしまったという本作品、ラース・フォン・トリアー監督作品は本当に好き嫌いが分かれるので、嫌いな人はめちゃめちゃ嫌いなんだとか。最近忙しくて行けてない部分もあるけれど他にもおもしろい映画はたくさんあるので、観に行きたい。

 

「こっからはもっと…いろんなメッセージ読めるといいな」

〈字幕派?吹替え派?〉

「僕は、なるべく、字幕で、観ます。役者さんの声が聴きたい」字幕を追っている分だけ画面を見れないと言われるけど、うまい翻訳家の方だと短い言葉に詰めてくれる。特に内容が難しい(「ルール説明が多かったり」)ものやサスペンス系とかは「だれがだれだっけ?」となってしまうから吹替えの方がわかりやすいけど、とりあえず最初は必ず字幕で観るようにしているそう。「テレビでやってても字幕にする。デフォルトで吹替えになってるものも(字幕に)変えちゃう」というほどの徹底っぷり。

 

〈作曲はどういう感じで進める?どのあたりまで自分でする?メロディーだけ作るのかコードも付けるのか、編曲まで考えるのか?使う楽器はギターだけ?PCで音楽を作るツールは使う?コードだけなら編曲がイメージと違ってたりしない?イメージを言葉で伝えるのは難しいけどどうしてる?〉

「めちゃめちゃ…聞いてくるなあ(笑) ありがとうございます」

曲によるけどそのとき(以前ラジオでも話した、執筆中に作曲したとき)はギターを使った。コードを打ち込んで作るときもあれば、ドラムの音だけ打ち込んで鼻歌を付けてプロにコードを付けてもらうこともある。最近はもう少し自分のイメージを自分で作りたいという思うようになった。そこでいろんな〆切があるこのタイミングでなんとPCを買い替え、プロが使っているシンセサイザーも購入した。「そこで執筆もできるし曲も作れるぜっていうことをやって」

1から曲作りを(「知ってはいたんですけど」)覚えるのはめっちゃ大変で、基本的には音を選んでいく作業になるけれど、これが意外と苦労する。たとえばドレミだけ打ったり、ビート(「ツッツッツとかドッドッド」だけを打ち込んだりして、それにロックならベースなどを加えていく形になる。しかしハイハット(ツッツッツという音)だけでも何千種類とあるため、聴いているうちに「どれでもいいわ!」となってしまうそう(笑) 好きな音を探すだけでも一苦労で、そこにリバーブやらエコーやらのプラグインというエフェクトを足していく。早い人は1曲を1日で作ってしまう。「1日あればプロは作れんのよね」

部長が「すごいっすよいまの技術は」と驚嘆するように、いまのシンセサイザーは声だけ入れればそれを音階変換してくれたりするらしく、作曲自体はかなり簡単になっているけどいかんせん音の種類が多い。「入門編の本みたいのを毎日読んでる。そのうちね、このラジオのBGMとかジングルとかたまには作れたらね、理想はね」

大変とは言うものの確かに楽しく、以前「シゲは絶対はまる」と言われた通りがっつりはまってしまったようす(「これ以上趣味を広げてもなって思ったんだけど」)。買っちゃったからやるしかない!と、そこそこのものをアレンジまで作れるように鋭意勉強中。ひとりでコツコツやるのが好きなので本当に楽しい。

 

皆既月食見た?〉

「あんまそういうの見ない、実は」見ない、というより、そのために早寝したり早起きしたりはしない派の部長。「どうせ曇ったりするしね!(笑)」

写真を撮ろうと思ってもすごいちっちゃかったりするので積極的には見てこなかったけど、つい最近父から「これいる?」と望遠鏡の画像付きメールが送られてきた。なんでもゴルフのコンペで当たったらしく、それがあったら皆既月食とあ楽しいんじゃないかと思い、「若干興味あるからくれ!」と返信(笑) 「これから先は金環なんちゃらとかね、観てこうかなと。星とか。ロマンチックだね望遠鏡でって」

 

〈みそ汁の具は何が一番好き?私はさつまいも〉

「さつまいも入れんのみそ汁に!?」あまりさつまいもは得意じゃないと言う部長、驚く。さつまいもやかぼちゃといった、芋栗南瓜系はダメ(「じゃがいもくらい」)。焼き芋は「食べられる」けど好きじゃなく、スイートポテトは「憎んでる」レベルだとか。「甘い甘いよ!もさってなる。女の子が好きなのはわかるけど僕はあまり食べない」

みそ汁の具で一番好きなのはなめこ。「なめこなんてみそ汁でしか登場しないぜ!?(笑)」

たまにお通しみたいなのもあるけれど、なめこはみそ汁になるためだけに生えてきてると熱弁。みそ汁でしかなめこを味わえないと考えて、みそ汁の具はなめこにしてると自信をもって断言する。「なめこと豆腐とときどきネギですよ。これが神です」

 

○主観

金魚って簡単そうに見えて意外と大変だよね確かに。わたしも前金魚すくいの金魚2匹飼ってたけど大変だったしわりと長生きしたし、侮れない。金魚。デニーとシャアが早く良くなることを祈る。

最初13ℓの水槽って聞いたときすごい大きいイメージがあって、部長家は壁一面が水槽なのか…すげえな…って思ってたけど画像検索したら全然そんなことなかった。全然普通の水槽だった。考えてみたら金魚2匹(とカマツカ2匹)い壁一面の水槽はやりすぎだな。早とちった。

個人的に一番好きなみそ汁の具は湯葉とわかめ。このタッグに勝てるものはない。でもたけのことわかめも好き。豆腐とわかめも。大根とわかめも好き。とりあえずわかめが好きだからわかめさえあればなんとかなる。